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2006年11月 6日 (月)

無念

・・前にいた村に住民票とか全部残したままなので、当然選挙の投票用紙が届けられることになる。
ということで昨日はひさしぶりに選挙のため村に戻った。

四年前、その町長選挙にかかわったことがあり、不肖わたしは宣伝カーにのりこみ「うぐいす嬢」をした。
町長候補さんとどこまでも、それこそ紅葉照る平家の落人部落やら崖下千丈というべき山上部落、斉藤史の『密閉部落』ってまさかこんなとこがモデルでは、というようなところまで、宣伝カーにのって走り回った。
まじめでやさしく細やかで、それでいて強いところは強く出る頭のいいひとだ、と心底惚れ込んでの選挙活動の日々はすぎ。
結果、現職を破っての当選御礼。あのときはうれしかった!
それから四年。
町長さんは努力されてました。ほんっとに努力されてました。
努力されて努力されて努力されて・・
けれど・・けれど・・
きのうの選挙に愕然としました。
・・落選だったんです。

村を出たわたしはもう何も思ってはいけないんでしょうが。
町長さんの功績。そして遣り残したことどもを思えば。
無念でくやしくて。
くやしくてくやしくてくやしくてたまらない。

彼岸花咲きて閉ぢざる山峡を婚礼の列 葬に似て歩む  斉藤 史『密閉部落』

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2005年3月24日 (木)

翻訳のむづかしさ

翻訳サイトというのを利用することがあるのですが、たいがい、本気か、と疑うような珍訳になって驚くことがあります。
こちらでたとえば「吾輩は猫である。名前はまだ無い」というような文を訳しつづけていくと結局どうなるか・・というおもしろい遊びをやっていました。
(結局「私は猫です。 しかしながら、名前が全くありません。」という文になったようです・・。「しかしながら」「全く」と語調が強まっていることに猫の強い不満が感じられるということか)

漫画の名セリフをエキサイト翻訳 ここという遊びもあるんですね。教養も身について一挙両得?!
例:(原文)「我が生涯に一片の悔い無し!
        ↓
(英訳)There is no regret of a piece my life.
        ↓
(翻訳後:以下同様)「1片の未練が全くありません。私の人生。」
さすがのラオウもつまりは未練たらたらなわけで・・(笑)

というわけで、わたしもいろいろエキサイト翻訳で翻訳してみましたw

◆「今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる」(三島由紀夫) ここ

(英訳)We show the whereabouts of value more than the life esteem to your eyes only now.

私たちは現在だけ、人生尊重より価値の居場所をあなたの目に示します。

・・三島も哭くぞ。

◆「どんな鳥も想像力より高く飛ぶことはできない」(寺山修司)

(英訳)Any bird cannot fly higher than imagination.

どんな鳥も想像より高く飛ぶことができません。

すごいぞ、やっぱりヘンだけど、意味があんまりかわっていない!
さすが寺山!!(やたら感動している)

◆梅一輪いちりんほどのあたたかさ

(英訳)Warmth of about one wheel a plum tree wheel
・・ほう、なかなか期待させてくれます。

1個のホイールに関する梅のホイールの温暖

なんども翻訳しなおしているうちにこの「温暖」が「温厚」になり、さらには「柔和」にかわったりもしましたが・・

梅のホイール・・鯛と梅のホイル焼き、とかだったら・・お茶漬けとかにおいしそうですw

だったらお茶漬けは?

◆「お茶漬けだよ、お茶漬けの味なんだ。夫婦はこのお茶漬けの味なんだ。」(小津安二郎)ここ

(英訳)It is a tea pickle, and a taste of the tea pickle. The married couple is a
taste of this tea pickle.

それは、紅茶ピクルスと、紅茶ピクルスの味です。 結婚カップルはこの紅茶ピクルス
の味です。

・・紅茶ピクルス?
小津ワールドを海外にもってったらこうなるってことなのでしょうか。
なんだか「夫婦」ってもんがますますよくわからなくなってしまいました・・

◆「これにて一件落着」(遠山の金さん)

(英訳)It is this and a disposition of the case.

それは、これと一件落着です。

・・どの件ですか?、ってすっとぼける妻、困る夫・・というより木暮実千代と佐分利信w

◆「ベルサイユのばら」(笑)

(英訳)Rose in Versailles
まあ、まともかしら、ということですが・・

ベルサイユでは、上昇しました。

は? な・・なにが上昇したんですか?(わくわく)

もいっかい!

それはベルサイユで上昇しました。

結局意味不明(笑)

ついでにライブドア翻訳でもトライw

「ベルサイユのばら」

The rose of Versailles

ベルサイユのバラ

すごいぞライブドア!
さすがというかなんというか、感動しましたw

ちなみに嵐雪の梅一輪、ライブドアでもやってみました・・
One-flower plum [ about one flower ] warmth
1輪の花プラム[約1輪の花]暖かさ
・・正しさを超越したような、なんともほんのり梅の色したあたたかな翻訳ではありませんかw

小津安二郎もやってみました。
it is boiled rice in tea -- it is the taste of boiled rice in tea. Husband and wife are the taste of this boiled rice in tea.
(それは茶の中の煮た米です--それは茶の煮た米の趣味です。夫と妻は茶のこの煮た米の趣味です。)
「茶の中の煮た米」・・ねえ(笑

だれです。だからホリエモンのライブドアでは小津安二郎は無理なんだって言いたい人は?
紅茶ピクルスよりましでしょーがっ!?w

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2005年3月 5日 (土)

家憲/ホリエモン

堤家の「家憲」が話題になっているが・・
友達をつくるな。(利用されるだけだから)  だの
優秀な人材はいらない。(上の命令に忠実であればいい) だの・・

なかでもワイドショーに取り上げられるのは「女の入れ知恵に迷うな」というもの。
(女の愛情に溺れて一代の事業を失敗してはならぬ)ということらしいが・・

小国の国家予算ぐらいの資産をもつ大富豪。だの。
犬神家かお隣の金帝国そこのけの複雑怪奇な家系図やそれにともなうドロドロの愛憎関係。だの。
父が息子に、その兄たちをさしおき畳に手をついてアタマをさげて後事を託した。だの。
廃嫡。だの。
古墳よりおおきな一族のお墓。だの。
「ホンマか」
といえるようなおはなしテンコ盛で・・

・・親に頭をさげられたことって。
そういえばむかしむかし。青臭いことをやっちまって親に諭されたとき、そおゆうことがあったよーな。
堤義明とちがって親不孝だったな。でも堤義明ほど親不孝でもなかったと思うぞ。

富豪といえば、今に「富豪刑事」の神戸喜久右衛門氏(夏八木 勲)から
「堤義明が逆らったんで、わしがつぶしてやったのだよ。」とか言われそうというウワサここですが。
「これで堤康次郎への借りが返せた。40年もかかった」とかもさらりと言っていそうだぞ、神戸喜久右衛門。

それでもって神戸美和子(深田 恭子)も「入れ知恵」について、
「男でも女でも、入れ知恵に迷うのはよくないことですが、入れ知恵と意見は違います。人の意見を聞かずみんなひとりで決めてしまうなんて、さびしすぎます。
おじいさまが名づけてくださった美和子という名前。わたしはこの名前にこめられた、美しい和の心を大切に守って生きていきたいと思っています」・・
という会話とかもありそう (10メートルもの机をはさんでの晩ご飯の席で。

「ホリエモンがアニメに フジが報復措置」っていきなりの見出しなんですが・・
ドラえもんならぬホリエモン、ってアニメ。(虚構新聞)

4次元ポケットから取り出した秘密道具「ライブドア」を武器に、買収工作を繰り返し街の人々をパニックに落としいれるという内容。声優には今年「ドラえもん」を引退することになった大山のぶ代さんを起用する見通し。 

そっかー。「どこでもドア」じゃなくって「ライブドア」とゆーことなんね。すごいや~(パチパチ

・・だったら脇役キャラで「リーマンブラザーズ」ってゆー兄弟も出して欲しいなあ。

それでもってお部屋にさりげなく、
・日露戦争の戦費調達のための外債引受けで日本政府より叙勲の栄誉を賜った記念の203高地にはえてる植物の標本 
・関東大震災復興のための国債総額1億5000万ドルを引受けたときの記念の浅草凌雲閣のレンガ
というような不思議な記念物が飾ってあるの。

近代日本をささえたリーマン兄弟。現代日本を、どうする。
(ちなみに「まなかな」みたいな双子がイイ。できれば「岡本優さんと岡本修さん」以上の美少年兄弟キボンヌ。)

ところがどっこい。現実は虚構新聞より奇なり。
フジドラマ 草薙剛のホリエ社長って・・ドラマ界に激震・・ →ここ

追加 3/6
どーなる、フジのドラマ →  ここ

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2005年2月 7日 (月)

対決

先月末、同居しているお舅さん・お姑さんが高価な品物の注文をしていたとかで、いきなり業者さんが来訪、「さて納品はいつ」といわれたのでおったまげた、ということがあった・・(仔細は抹消してます)
うちとしてはいきさつはまったく知らない上にベンツ一台分(苦笑)の価格に相当するようなそのようなものが欲しいわけでなく、お金があるはずもない。また肝心のお舅さんたちもまた、この期に及んで「注文した覚えはない」と言ったりしはじめるものだから。

夫が電話で責任者にことわりをいれて、承諾してもらった、ということだったが、これでうまくいくとは・・内心おもっていなかったりしていた。
というのもあれから・・「はかない」事件やら(お墓に行ったらお墓がなくなっていた。お舅さん・お姑さんがあたらしいのを購入するのだという・・。もちろん、嫁であるわたしはなんも、知らされず)にくわえて、
「電動シャッターアウト」事件(倉庫に突然電動シャッターが。嫁はいきさつなどすべてシャットアウト)、
「みよもんが」事件まであったりして・・
(みよもんが事件:玄関の門を工事するとかである日突然、「見よ!門がない!(みよもんが)」、と驚くにいたったという事件。これも事前に知らされず。嗚呼)
ブログにも書けないことばかりてんこもりの、もう、なにがなんだかわからん疾風怒濤の一週間だったりして、いた。

・・昨日ついに業者さんが来訪。
あちらさんは三人。決死の覚悟だろうと同情。
一方お舅さんたちはというと、必死になってすがる業者さんたちを振り切りどっかに行ってしまい、おかげさまでなぜかわたしひとりで応対する羽目になる。

わたししぬかとおもたあるよ。

業者さんたちも80歳すぎのお舅さんたちに話しても埒があかないと思ったのだろう、三人がかりで、なんなら裁判に、だとか、違約金を、だとか言われる。
だがどんなにいわれても、欲しくないものは欲しくない。
「おたくのおじいさんおばあさんを信用していたのに」
とおっしゃられるのも本当にお気の毒でご同情申し上げるしかないのだが、でも欲しくないものは欲しくないし、お金もないのだ。
ひとに迷惑をかけているということへの申し訳なさなさけなさ、やり場のない怒り。

ところが業者さん、

「あなたがこの家にいなければ、すんなり納品できたのに」

という始末で。

これにはさすがに、

すみません。ちょっと切れていいですか。

と、思った。

そのあと夫が応対。
引き取っていただいたあと、クーリング・オフ制度についての資料を集める。
クーリング・オフとは消費者保護のための制度で「頭を冷やして考え直す」という意味だとか。冷静かつ情熱をこめて対策をたてねばならないだろうが、こちらはシロウト。うまくいくかどうか。
へとへとになる。同居して嫁と呼ばれてウン年。人並みの苦労もしてきたが、これって新手の嫁いびり?、などと思ってしまう。

帰宅したお舅さんとお姑さんには夫からきつく注意してもらう。
だいたい業者さんがきているのに振り切ってどこかへ行ってしまった理由というのが「どこそこへ絵を見に行くため」というものだったので、その誠意のなさに心底いたたまれないおもいになる。
老人とはこういうものかもしれないが、どこかでもらってきた粗品の新巻鮭を無邪気に自慢している姿にあんまりだと思った。
暗然たる思い。

ながい一日のあと、夫とねぎらいのためワインをあける。
「パレ・ド・ヴェルサイユ」
という名前ばかりは仰々しいが、1000円ほどのスパークリング・ワイン。
長男が食べたがっていたのに食べさせなかった生ハムもあけて、へろへろになる。
夕方、仕立てた背広を受け取りにいったところが「粗品です~♪」といって毛布をいただいていた。
思い切ってあたらしい毛布をおろす。

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2005年2月 2日 (水)

連載小説

わたしの新聞の連載小説の思い出といったら、田辺聖子「舞え舞え蝸牛」だ。
「落窪物語」が原作の、継母にいじめられる薄幸の落窪姫のシンデレラストーリー。
父が買って来る夕刊紙に連載されているのが面白くって、母とあらそって読んだ。
「蝸牛」という文字が読めない、まだ小学生のころのはなし。
夕刊紙だから子供には見せられない部分もある。
そういうのは途中の駅で棄ててきて、父は毎晩、わたしたちのためにその新聞を買ってきてくれたのだった。
父が帰ってきたら、お帰りなさい、というより先に新聞を奪い取り、母とふたり、奪い合って読んだ。
ワクワクしながら読んで、読み終えては、はあ~~っ、とため息ついた。
そしてまた、「続きが読みたいから明日も買ってきて」、と父におねだりしたものだった。

うわさの日本経済新聞連載、渡辺淳一「愛の流刑地」の 「 「愛ルケ」ウオッチ 」にはまる。

わたし、愛ルケ、読んでません。
でも、「アエラ」にもとりあげられたということでもあり、本編よりきっと面白いだろうな、と思ったという次第。
・・たとえば。

そう、今年の日経新聞最大のテーマは、 「少子化に挑む」 です。 結婚しても出産しても恋愛はできる、そして体もむしろ魅力的になる。 冬香(注:物語のヒロイン)は(略)、いわば日経のキャンペーンレディなのです。(70回)

わたし美頬、結婚してウン年、子供3人。
キャンペーンレディーに、なれますか?(ええ、無視してやってください

ブログ名は「にっけいしんぶん新聞
プロフィールを見ると「本紙記者兼編集人」とある・・
・・いいのか?(爆

たとえばこういう本文(どうやら、まんまではないらしいが・・)

菊治の脳裏に突然、デベロッパーという言葉が浮かぶ。自分はいまだ展(ひら)かれていない、未開の地であった冬香のデベロッパーかもしれない。可能性を秘めつつ眠っていた大地に、菊治は圧倒的な愛と、度重なる口説と、好色なテクニックで努めるうちに荒野に芽が生え、蕾が開き、やがて信じられぬほどの大輪の薔薇が一気に花開いた。
その過程は、荒地を沃野に変え、近代的な都市に変貌させるデベロッパーそのものではないか。

に対して、

荒地を近代都市に変えるのはたしかにデベロッパーの仕事かもしれませんが、根気よく大輪の薔薇を咲かせるのは決してデベロッパーの仕事ではありません。 (90回)

というように、名人どうしの戦いをみているやうな突込みが連続技で繰り出される・・

「愛ルケ」は実は渡辺淳一の名で
別の無名の官能小説家が執筆している。
(86回)

おめえの文章が説明臭かったり辻褄が合わなかったりするのは毎度のことだが、今回のは特別だぁ。
(85回)

これは、人妻との不倫という形式を借りた「ロリータ小説」ではないか。(略)「愛ルケ」のジャンルは「(仮装)アキバ系ロリ小説」。(84回)

渡辺先生、本紙を読んでいるとは思いませんが、世間の突込みを誘っているかのようです。 (78回)

それどころかこの記者さん、

長らくのご声援ありがとうございました。
渡辺先生の次回作にご期待ください。
(81回)

などと、勝手に終わらせたりしているのだ・・(をい

連載小説は数々あれど・・こんなウオッチが、しかも掲載紙関係者の手によって、リアルタイムで出されるところなど・・

なんか、時代はかわったなあ、と (いろんな意味で
しかし・・繰り返すが、本編よりこのウォッチ(つけくわえれば読者のコメントも。殺到、といった勢いなのら) の方がダンゼン面白いのには間違いないと思う。
たとえば、短歌一首にたいしてその解釈や注釈のほうがおもしろいことがあるように・・ (違

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