テレビ番組

2009年5月 6日 (水)

新橋色

なんとなくテレビで某『相棒season6』を観てたら主人が上京するときのお楽しみ、新橋かいわいの新橋某スタンプコイン屋さんがドドーンと画面に。なんとそこで主人公の杉下右京こと水谷豊さんやらが聞き込みを。きゃー。
もちろん店名とか出てたりしてないけど、そりゃもうおなじみさんにはすぐにわかるってことで。しっかしなにげに本当のコイン屋でロケしてるんだな、と。さすが『相棒』、気合が違うとあらためてしみじみ感心。
「応対してる店員役は俳優さんだな。うしろにいるのが本物」と夫。
おおお。『相棒』にエキストラ出演ですか。すごいすごい。おばちゃんとおじさんと従業員さんらしき方々、帳簿かコインブックかなにげなく手にしながら演技してるぞ、と。
「黙示録」っておはなしで、おおきな展開につながる重大な場面なんですけど、そんなことそっちのけで騒ぐ騒ぐ。

ってわけで[切手趣味週間]1971年鏑木清方画「築地明石町」 の切手をばw 
いえビミョーにスタンプ(切手)~新橋つながりでv

101891812_1

リビングを照らす灯りに仄浮かぶ新橋色の切子細工か 村田馨『疾風の囁き』 

ちなみに新橋色ってばこんな色。↓ 
Shinbashis

新橋とは東京の新橋のことですが、明治時代のおわりごろ新橋の芸者がこの色の着物を愛用して、それが世間にも流行したことから色名としてこう呼ばれるようになりました。緑みのある青ですが、従来の天然染料ではなく、欧米から導入された化学染料によって染められたこともあって、そのハイカラな感覚が当時の人にはとても新鮮に感じられたようです。
ここ

ほー。
「築地明石町」のひとの着物の色かな。
にしてもきれいな色だ。

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2007年3月19日 (月)

華麗なる対決(駄

この日曜日の風林火山と華麗なる一族対決はそのまま仲代達矢と北大路欣也の見せ場合戦というような気も。
そんでもって双方とも永遠のテーマ、父と息子の対決。でもなぜにイマドキそんなテーマが。

風林火山のパパ武田信虎が仲代達矢で、こっちはするっと追放。息子の勝ち。
華麗なる一族のパパは北大路欣也で、息子キムタクてっぺーは自殺。こっちはパパの勝ち。
オイディプス王は父を殺してママを手に入れる。つまりママをめぐる対決ってことなんだろうけど。
ママが息子に味方して信玄の勝ち。夫に従ってキムタク死亡。

どうでもいいが史実では信虎、長生きしてんのよね。信玄が死んでもどっこい元気だったそうな。
ということは追放されても父親は生き延びれるが、父に負ければ息子は死ぬしかない、ってことか。むむむ。

そんでもってどうでもいいが、ラストで実は魚型ロボットだったとゆー鯉「将軍」が死んでたのは・・かわいそうでした。キムタクに殉じたの? ロボットなのに?w

 


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2007年1月18日 (木)

ドラマ

『坂の上の雲』(三)の冒頭でいきなり子規が死んでしまい、ボーゼン。
子規死後、この物語はぐだぐだになる
と長男が言ってた言葉どおり、なんかイケイケどんどんな戦争物語に突入してしまい、まあいいんだけどね。

と思ってたらドラマになるって! ここ

脚本家、野沢尚さんの自殺によって制作が遅れていた司馬遼太郎さん原作のドラマ「坂の上の雲」について、NHKは18日、09年秋から放送を始めると発表した。11年秋までの予定で全13回。主人公の軍人、秋山真之を本木雅弘さん、兄・好古を阿部寛さん、正岡子規を香川照之、子規の妹・律を菅野美穂さんが演じる。

とな。
好古に関しては脳内で池田理代子『オルフェウスの窓』のユスーポフ候をふてぶてしくしたようなのに変換してたんで阿部寛さんでOK。菅野美穂が律だなんて、子規、あんまりいじめちゃダメだぞ(笑

そういえばファンサイトもあった。ああこれが小説でとりあげられてた写真だな、とかついなつかしく、なんだか見入ってしまう。ここ

こちらここには『坂の上の雲』にまつわるクイズというか検定がうけられる。
わたしもいつかうけてみたいぞ、と(自爆

+

そろそろ学級閉鎖のうわさがあるシーズンにしても・・インフルエンザではなく、ノロウイルスだって。今年はすごいな>ノロ。
うちも受験生を抱えてますので不安です。というわけではないんですが、しばらくネット落ちするとおもいますのでよろしく。

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2006年11月11日 (土)

ぜんざい・ぜんざい

土曜の夜というと羽目をはずしがちなものだが・・
わが夫も趣味の古銭・骨董の集まりが土曜日の夜にあり、むかしは延々と帰ってこないものでハラもたったものだが、このごろはわりとはやい時間に帰ってきてくれて、それはくだんの「チャングムの誓い」を見なければならないからだという。
まさに「チャングム」さまさまといったところ。
というわけでテレビの前でわくわくドキドキ、一心不乱といった風情でスタンバイしてる夫を横目で見ながら・・
もうすぐ終了してしまいそうなチャングム。
終わってしまったらまたぞろ、夫が遊びほうけてしまう悪習に戻ってしまうのかとおもうと、妻としては永遠に続いてほしいとおもう「チャングム」である。

チャングム占い ここ

駆け足で寒くなっていくこのごろ。
「夜食にぜんざいが食べたい」と夫がいうのでつくってみた。
家族全員一心不乱にはふはふ言って食べに食べた。
冬は暗くて寒くてつらいことばかりだけれど・・
お鍋、おでん、ぜんざい・・
楽しいことだってある。
善哉(ぜんざい)、善哉、ってこと。

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2006年9月30日 (土)

ボーゼン

・・純情きらりがおわってしまった。

最終回だからって朝6時起きしてスタンバイしてたのになんなんだ。
セカチュー、愛と死を見つめて、今会いにいきます、黄泉がえり、などなど、ヒロインが死ぬんだってさ~な、まさかまさか韓流でもそこまでせんぞなたぐいの展開になろうとは。
しかも和服姿の福士誠治ってばそーゆー悲劇にやけに似合うし。
昔でいえば「不如帰」(なんじゃそりゃ)とか、ま、そーゆーたぐいの映画そこのけのこれでもか、これでもかといわんばかりのあざとい演出に他愛もなくはまってしまってくそっ、不覚にも朝の家事ができずわんわん泣きふしてしまったではないか。

しかし昭和23年で結核で死ぬって・・
わたしの伯父は戦後すぐ結核にかかり、それがちょうど「パス」って名前の薬の出たころで、田んぼを売っては注射を一本、また売っては注射を一本、そうやって病気を治したって聞いてるぞ。

うちの母の実家のバアイちょうど追い討ちのように農地改革かなにかのころで家はたちまち極貧生活に転落したけど、それでも子供の命は守り通したっていわゆる美談なんだけど。

「山長」ほどの大身代だったらなんとしてでも薬くらい買えるだろうに。
うーん。

昭和23年だったら・・まだ薬、なかったんかな ここ
・・それでも皇族の故・秩父の宮なんぞ、ながくこの病に苦しまれたものの戦後すぐどこかの国から融通してもらってその特効薬を手に入れたって評伝を見た気もするが。
やはりルートが違うんかな。
キヨシの闇市ルート、はたまた秋山さんのGHQルートなど強引に駆使してどうにかこうにかペニシリンとか、手に入れることできなかったんかいな(こだわってる

+

結核といえば「トトロ」。
さつきとメイの姉妹の母は結核で療養所に入れられて、一家がわかれわかれになった夏、姉妹たちはトトロたちの妖怪変化と知り合いになり、仲良くなる。

「純情きらり」のいっき君にもやがてトトロは現われるんだろうか。
とゆーか、あの冬梧さんだったっけ。津軽なまりの画家。
あのひと太宰治がモデルなんでしょ?
とゆーことになると、あの一家じたいトトロどころかそれ以上のものすごいもんに取りつかれることになるというか。

これからもきっとなんかありそーでなさそーで。
とゆーか。家族の歴史をたんたんと辿っていったドラマって、そういう膨らみもあるのよね、きっと、と。

とにかく朝ドラ史上初の悲劇におわり?、こんなのアリかよとひたすらボーゼンとしてしまった「純情きらり」。
・・後続の「いもたこなんきん」のCMのひたすらなアホっぷりがただただ、悲しかった・・(笑


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2006年8月 9日 (水)

ごんぎつね

うちの子たちは中学・高校生のくせにアニメ「日本むかしばなし」が大好きで、一週間の楽しみ、といえるほど夢中になって見ているようだ。

というわけでわたしも付き合わされて見させられていたが・・

今夜の物語はご存知「ごんぎつね」。

原作つきの物語も「昔話」としてしまうふところのふかさはさておき・・

今夜はなぜか一時間スペシャル企画。

・・きつい。あの「ごんぎつね」だけで一時間はチトきつい。

案の定、カエルと遊んで淵にはまってドンブラコやらお隣さんの出産騒動やらおかあさんきつねの死の場面に赤い花が散って赤い蝶が舞ってそれって本当にごんぎつね?なおはなしてんこ盛りでひきのばすだけひきのばす。

はやくしろ、とおもいつつ、まったりと家族で見ていてあるとき突然びっくり仰天。

声がいつものふたり組みじゃないこととか、画風が三男いわく「アニメ旧約聖書」にクリソツ、とか。そんなことじゃなくって。

・・ひょうじゅう、だったのね。兵十。

ウナギがトラウマなおじさん(・・どんな話やねん。でもそういうはなしになってた)、「へいじゅう」だと今まで信じてたのに・・

えええええ~~~~っ!!!????
「ひょうじゅう」!?
誰それ。知らんかったよ~~

「パイレーツ・オブ・カリビアン」の「カリビアン」を、「カビリアン」って、エイリアンの親戚か浴室のカビ取り剤の新製品かよ、みたいな名前で実はずっと長い間信じてたのと同じくらいのびつくりさ。

+

でもやっぱりいつの間にか刷り込まれてしまった「へいじゅう」の方が正しいようで、「ひょうじゅう」に違和感ありありで。
というわけで、ラスト、ひとりぼっちの「ひょうじゅう」の涙を見つつ長男としみじみ歌いましたとさ。
もちろんここはなぜかあの、ビートルズの「ヘイ・ジュード」。

「♪へいじゅう~ へいきさ~ 
きみはひとりじゃな~あぁいぃ~♪」
(原曲: ♪Hey Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better)


+

替え歌といったらこのごろSMAPの流行の曲で
♪ よ~う~こ~そ 日本兵~

が我が家で静かなブーム。いや、終戦記念日も近いということで、靖国問題を考えようってことで・・

+

描かれてきつねのごんは見てゐたり絵本の秋をゆく葬の列 春畑 茜 『きつね日和』
そののちを本は語らず 裏表紙閉づればしろく野の菊が咲く 春畑 茜 『きつね日和』

こんな変な記事にすてきな歌を引用してしまってはるはたさん、ごめん。
 

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2006年6月16日 (金)

吾輩は主婦でアルである

♪ねぇ聞いて お母さんね
好きな人がいるの
それは・・それはね・・・
お父さん!
(言 っちゃった♡)♪ (「吾輩は主婦である」主題歌)

主婦の罪深い昼下がりの楽しみ、ドロドロ系が定石とされる昼ドラに新風?、『吾輩は主婦である』にハマッテいる。
文豪・夏目漱石に憑依された主婦(斉藤由貴)をめぐるチョー明るいお気楽下町ホームコメディー。
オレ女ならぬ「吾輩」女、斉藤由貴の男っぷりがナイス。話のながれに関係なく突然登場人物によってはじめられる歌や踊りもナイス。
いつもおもうことだが、こういう楽しいドラマはサザエさんやクレヨンしんちゃんを見習って、最終回を迎えることなく永遠に続けてほしい。

というわけで、劇中劇ならぬ劇中CMに使われていたシャンプー「エッセンシャル」をつい買ってしまったわたしって・・(笑

「吾輩は主婦である」の夏目漱石といえば胃で悩んでいたイメージがあるが・・
漱石に憑依されるより、わたしだったら、・・なんて考えつつ
ここ一週間ほど胃のあたりがどうも苦しく、昨日は午後からまたぞろ新しい病院に行ってしまう。
そういえば以前、「短歌人」の会でお酒がはいったとき、その場にいた方々に、
「物故歌人に憑依されるなら、誰がいいですか」
って尋ねてみたことがある。
みんなええっ?って言いながらも、でてきた名前がなぜか女性ばかりだったのはおかしかった。
「オレだったらやっぱり、和泉式部だな。才能あるしなにしろ美人だし色っぽいし、恋人なんかよりどりみどりで、夜毎こう・・」
となにやらあらぬことを言ってらっしゃった方、その方も亡くなってしまわれてからずいぶんになる。

ぬひぐるみの縫ひ目ほどきて布にしてまた縫ひなほすだけのやうな転生 みほ

旧かなってむずかしい。って思ってたらすごく便利なのを見つけてしまう。
旧字体フィルター ここ
わたしが夏目漱石だったら簡単に書けるハズの旧字体も、これを使えばラクチン、てか。

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2006年5月 9日 (火)

純情きらり♪

はまりにはまった昼ドラ「貞操問答」のあとの長いブランクをうめるがごとく朝ドラ「純情きらり」を見始める。
「貞操問答」のヒロイン新子の役が さくら で、純情きらりのヒロインも桜子 って名前つながりですか、と(無理やり
「貞操問答」+「純情きらり」で「貞操きらり」 (「純情問答」ではナーイ)
したがって、 福士誠治萌え(はぁと)の正しいドラマの見方は、「貞操問答」でひたすらかっこよかった謎の運転手・杉山 のその後が「純情きらり」の達彦さん なのねん、って無理やりな視点から、達彦さんも強制的に「杉山達彦」に脳内変換される、と。 (原作者の菊池寛と津島佑子が怒るぞ

それはさておき。
中村紘子のエッセーを読んでいるとこのドラマの舞台になっている東京音楽学校(「なんちゃって音楽学校」なのかもしれないけれど)・・についてのはなしが良く出てくる。
でも戦争末期のころの音楽学校っていうのは
「同じクラスの異性の生徒同士が話をする時は、二人で学生課に行き二メートル離れて話すこと」
という決まりまであったということや、
「或る時ににわか雨に襲われて、女生徒が男生徒を傘に入れてやったところ、校長に目撃されて処分さわぎになった」
とか、
「男生徒から手紙を貰っただけで二ヶ月の停学処分を受けた」
とか、
「その類の話にはこと欠かない」、
「男女生徒間の規律というものに病的に神経過敏」なものだったとのこと (『ピアニストという蛮族がいる』より)

・・つまりドラマでの、マカロニほうれん荘、ならぬ「マロニエ荘」の男女入り乱れての楽しい学生生活なんて・・
ちょっとばかしありえねーんじゃない、と。

というのも幸田露伴の妹のピアニスト幸田延。明治の御世に留学、女ながら東京音楽学校技術監にまでなった・・とか。
幸田文のエッセーに時折でてくるこの延の人となりはさすがにすばらしいものがあり、さすがエロかっこいい幸田姉妹は違う!、というかんじがあるが (違^^;
その幸田延が明治42年に39歳の若さで東京音楽学校を辞職するきっかけになったことというのが、世間からうけた無責任なバッシング。学校内の男女間の風紀問題ということで・・

幸田延は辞職後、当時の上流階級の子女たちにピアノを教えていたらしい・・
ドラマが舞台の時代はまだ存命中のはずだから・・
謎の実力者というか、そんな役ででも、ちら、と登場してくれないかしらん (ついでに露伴も^^

+

ところがピアノの当時流行というか、本流とされていたとおもわれる方法は、

キイの上においた両手の、手くびはいつもさげて十の指をキイと直角に高くあげて弾らす方法だった。それは、どこかに無理があってむずかしかった。 宮本百合子『道標』 第二章4 ここ

というもので・・
この「ハイ・フィンガー奏法」こそが長く日本におけるピアノの(悪しき)演奏法だったということだが・・

「純情きらり」のピアノの指づかいってば、この演奏法ではないような気がしますが、どうなんでせう。

+

ほほゑみに肖(に)てはるかなれ 霜月の火事のなかなる ピアノ一臺(だい) 塚本 邦雄

宮本百合子だったら「革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ」の方がいい、ってことになるかもしれませんが^^;、と。

+追加+

中條百合子まだ処女子(をとめご)の葡萄茶(えびちや)着て道にあひ赤くなりし久米正雄ああ 土屋 文明

・・ああ!(笑)

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2006年4月 1日 (土)

朝帰りの夫が・・

朝帰りの夫が朝ごはんを食べながらしみじみ言うには・・
昨夜の『チャングムの誓い』は、会社の事務所で居残り組全員で観た。
そろそろ時間だ・・とそわそわしてたら、実はみんな隠れファンだったらしく、そうなりゃ簡単。テレビの前に移動して和気藹々。楽しい夜のひとときをすごしましたとさ。
・・とのこと。ほー。

夫はただいま「チャングム」に夢中。
「チャングムみたいに」料理の上手な、「チャングムみたいに」かわいい奥様に、「チャングムみたいに」つくしてもらえれば・・
なんて、なに言ってるんだ(笑

なにはともあれ。
日本だってこんなドラマ、つくれないはずはなかろうて。
江戸時代を舞台に徳川将軍家に仕えた実際の女医(そんなんいるのか?)をモデルにしてさ。
・・母の遺志を継ぎ、最初は大奥の料理人の頂点を目指すヒロイン。
大奥内のドロドロの権力争いに巻き込まれながらも、やがて医学を学び、最後には将軍の主治医という地位に登りつめるサクセスストーリー。
見所はなんといっても各地の名産物を主につくられたさまざまな料理。
それから「おもいっきりテレビ」そこのけの健康情報。

・・いける! これはぜったいにいける!
昨日書いた、民俗学者が主人公の推理ドラマよりきっと面白い。
アイデア料、ください (笑

+

ところでアニメになるらしいですね。
四月から放送、『チャングムの夢』ですと。
ほー。

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2006年1月10日 (火)

なんだか・・

大晦日ごろからこっち体調が悪くて、大掃除なんかもぜんぜんできなかった埋め合わせということにもならないけれど、子供たちが新学期で出払ったのを機会にこまごま、片付けのようなことをする。
日当たりのよいところにおいていた薔薇たちも、思い切ってぜんぶすっぱり切って、ガラスの花瓶に入れてしまう。
身軽な姿でこのまま春までうつらうつら、窓辺ですごしてもらうというわけ。

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夜、なんとなくテレビを見ていたら泉ピン子と安住紳一郎アナの海外ロケ番組をやっており、どうでもいいけどフランスはベルサイユ近辺でピン子がマリー・アントワネットを、安住アナがオスカルの格好で歌ったり踊ったりしている。

・・奇怪なること限りなし。
安住アナがいくらかっこよくっても・・やっぱり宝塚の方が見栄えがいい。

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とはいえ。
どうしたんだろう。ピン子ってば、ロココの女王なすがたがやけに似合ってる気がしたぞ。
治ったとおもってた風邪がぶりかえしたのだろーか。

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2005年12月16日 (金)

昼ドラ2

昼ドラ。なんと甘やかなひびきでせう。
愛と憎しみ。裏切りと信頼。ありえないような美徳、背徳。プロジェクトXもまっつあおの大逆転劇。
幸せの絶頂で主人公たちは必ず、奈落の底にたたき落とされます。涙はつねにうつくしくヒロインの頬をつたいます。夢を信じあきらめないことも、すべてをあきらめひっそりと生きることも、そこでは同列に語られます。
すべてが、そこでは日常茶飯事です・・

そんなドラマをみていたのは、きっと小学校にあがる前のことだとおもいます。
というか、母といっしょに観ていたのはそんなドラマばかりでした。
たとえば1964年ごろ大ブームだった『愛と死をみつめて』。なぜかBGMもあらすじも、なぜか画面のあれこれも覚えています。
・・わたしはなにせ永遠の26歳ですけどw、前世の記憶、ということはないと思いますがw、赤ん坊のころの記憶としても脅威です。
三島由紀夫は自分の生まれたときの産湯の記憶があると書いてましたっけ。
わたしの最古の記憶のひとつは、たぶん母のおひざで見ていたであろう、なにかわけのわからん昼ドラの一場面です。
日本中が貧しい時代。姑にいびられ、貧乏に苦しみながらも、病気がちの夫をささえながらけなげに生きていく、貞淑な美しきヒロイン。
とはいえ深夜、鬼の形相すさまじく、氷の塊を千枚通しで砕きに砕くその姿はもちろんカラーではなく白黒で、感動というよりもなにか種類の違う鬼気迫るものをはっきりと、子供心(赤ん坊心?)に感じさせるものでした。
のちのわたしの人生のなにかと、関係があるんでせうか・・w

けふはいよいよ・・昼ドラ『貞操問答』最終問答の日・・つまりクライマックスなのでござゐます。
文豪菊池寛原作とはいへ、本編はとっくのむかしに過ぎ去ってしまっており、ただいまはテレビオリジナル驀進中なのでござゐます。

わたし個人でいえば・・本年度、こんなに入れ込んで見入ってしまったドラマははじめてでした。
一時からはじまる『貞操問答』。一時半からはじまる『デザイナー』。
思えばこの一時間は至福のひとときでした。
でもこのたのしみも、もうおわりです。
これを書いてたのは木曜日。金曜日になってしまったら、今日でおわりなんです。

        .。::+。゚:゜゚。・::。.        .。::・。゚:゜゚。*::。.
      .。:*:゚:。:+゚*:゚。:+。・::。゚+:。   。:*゚。::・。*:。゚:+゚*:。:゚:+:。.
ウワ━.:・゚:。:*゚:+゚・。*:゚━━━━゚(ノД`)゚━━━━゚:*。・゚+:゚*:。:゚・:.━ン!!
  。+゜:*゜:・゜。:+゜                   ゜+:。゜・:゜+:゜*。
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その『貞操問答』だが・・
題名もなにも覚えていないドラマだが。むかし、これも子供のころに見ていたドラマで、時代は明治かそれくらい。これまた女家庭教師がヒロインで、お嬢様がいて、おやさしいだんな様がいて。
旧家の武家屋敷らしきお屋敷の離れには、とても美しい権高の奥様がいらして。でもそれは、維新かなにかで死んだだんな様の親友の奥方ということで。
この奥方がすごく謎めいているひとで、時々あらわれてはヒロインにいろいろと意味不明な意地悪めいたことをする。でもヒロインは持ち前のひたむきな努力と忍耐と誠実さでさまざまな試練をのりこえつつだんなさまと愛をはぐくみ、身分の違いをのりこえてめでたくいざ婚礼、というまさにそのとき。
・・衝撃の真実! お座敷の謎めいた奥様は親友の奥様ではなく、本当は性格の不一致で家庭内別居中の、だんな様の奥様だった!
という変なドラマを観た事がある。
ただこれは昼ドラではなく、当時あった民放系の朝ドラだったか・・
・・小学校六年生のときに、学級文庫に置いてあったシャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』を読んだ。
そのとき。
うわ。これって、ラストの大火災を含めて子供のころに観たあのドラマ、そっくりじゃん。つうか、英国版。
って思ったから、それ以前のことだ (マセガキ
・・『貞操問答』のテレビオリジナルの部分は、たぶんこの、題名もさだかではない『ジェインエア』の日本版のドラマの影響もあるような気がする。
つらいとき、かなしいときにこのドラマのヒロインはよく、親の形見とかいう不思議な音色のオルゴールに耳をかたむけ、心を慰めていた。
事情は異なるが、『貞操問答』のヒロインもよく同じことをしているが、これは偶然ではないと思う・・

『貞操問答』のラストも大火災でおわりそうだが・・
『ジェイン・エア』の奥様はその劫火で死ぬが、『貞操問答』のメデューサwは死んでほしくない。
(・・しかしこの中の人。炎をバックに高笑いして似合うヒロイン№1だと、しんそこ思うw
とはいえ時代は昭和のはじめ。
大火災を逃れても、『貞操問答』の人々を待ち受けているのは、もっとおそろしい時代の嵐なんだなあ・・
ヒロインの女郎蜘蛛をはじめ、黒バンビ、ベビーエロ、スコルピオン、白うさぎ、リス、風見鶏、こじろー、祥子ちゃん、マムシのようさま、王大人、ここにあげられなかった人々・・
そしてとりわけてかっこいい杉山・・(ぽっ
端役までキャラクターとして粒だっていて、通行人にいたるまできっちり描かれて、個性的だった。
ぜひとも、なんとか皆、生き延びてほしいなあ・・
そしてぜひとも第二弾を。
でもそうなーたら、いくらなんでも「原作・菊池寛」のタイトルはもう、使えんだろーが。
とゆーことでw

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2005年12月13日 (火)

狙われない街

風邪をひいて毎日うつらうつら過ごしてます。
マスク、手放せません。昼はもちろん、眠っているときもマスク、してます。
気分はもう、ガンダムのシャアとかキシリアさんとかと同じ24時間マスクしてますキャラみたいです・・(なりきりv

円谷プロの怪獣シリーズは結構好きで、特にウルトラセブンは大好きでした。
「光の国から正義のために 来たぞわれらのウルトラマン♪」という歌そのもののシリーズのなかでもちょっと異色でした。怪獣を退治しておわりというパターンは同じでも、影のある話が多く、トラウマとまでいかなくても、子供心に引っ掛かりが残った。
・・ウルトラセブンは本当はウルトラマン兄弟のひとりではなく、やさしいおねえさんにそだてられた、孤児。
そんなはなしを怪獣事典のたぐいで読んだ覚えがあります。
子供心になにげに母性本能の芽生えを感じたかもしれません(※)w

さて先週の『ウルトラマンマックス』の「狙われない街」。ウルトラセブンと地球侵略を狙う怪獣のちゃぶ台問答が伝説としてかたられる「狙われた街」の続編です。NHK「短歌」観ないでこっち観ちゃってましたw

当時そのまま実相寺昭雄が監督です。出演が寺田農で謎の黒服・黒めがねの人です。六平直政さんが腕っぷしのつよい、新しいことが嫌いな昔かたぎの初老の鬼刑事をしてます。なんか放送時間帯がさわやかな土曜日朝7時30分だとか視聴者がおんなこども中心だとかってことをまるっと無視しちゃってくれてるって感じで、堂々とたそがれてます。
まず冒頭の工場での、汚水飛び散らしての格闘シーン。光と水の輝き、水面を割って落とされる人間の姿。あらあらしく切断され、ゆれている画面の美しさに息を呑みました。
全力ですよ。あたしゃ巨匠ですからね。好きなはなしを好きな風に撮ったっていいんですよ。好きなやつは絶対ついてくるんですからって感じのわがまま放題に期待して見入ってしまいました (すでに正座モード

続編というのはただでさえタイヘンだと思いますが・・なんか、それとは別にすごいお話だったと思いました。
というより、映画『三丁目の夕日』に怪獣がやってきたって、お話だったのかもしれません。
40年前、ウルトラセブンにやられて苦しがっている怪獣をやれ消毒だ、やれ縫合だ、って汗だくで世話してるどっかのひとのよさそーなおっさんとか。
それをじーーっ、とみてる、ランニングシャツ一枚の丸坊主のヒマそーなガキとか。
暑苦しい季節はおわり、初冬。時代はかわり、助けられた怪獣は下町に潜伏して地球征服をもくろみ、ランニングシャツの子供は刑事になり。
頻発する怪事件を機に、現代の東京の片端、見捨てられたような眠ったような街の片隅で出会ってしまうふたり。
よみがえる40年。抱き合うむさくるしいふたり。
・・画面のこちらで見守るわたしたちも、年とったなあ、と。

お約束のように、アジト風なところに通されて戸惑う正義の味方。
床にはむしろ。ちゃぶ台とお茶。BGMはお経。
怪獣よりこわいのはなにか知ってるか。
・・人間だよ。
などとなにげに軽く言い放ったのは刑事だったか。それとも宇宙人だったろうか。
地球の未来をジャンケンで決めるというイージーな展開。しかもメトロン星人が勝つw

故郷忘じがたく候、って遠い星からやってきた怪獣につぶやかれてしまって夕焼けてゐる。
陰影礼賛を光の国から正義のために来たやつに説教するたそがれ。

(これ、「短歌人」にだそうかないいですか編集の先生方♪)

地球滅亡なんてヤボなことは怪獣にもとる鬼畜系人類たちにまかせ、結局地球を滅ぼしきることなく、また、正義そのものがちがちに凝り固まったウルトラマンマックスと戦うこともなく、地球、ことに日本の夕映えをめでつつお迎えといっしょに悠々と、夕空のどこかへ帰ってしまったメトロン星人だが・・

とぽぽーん、とした時間の流れと夕焼けの空のとりとめのない広さ。「夕焼け小焼け」の歌声のたよりなさが、一番星のようにどこか心に残るおはなしでした。

追加
※孤児、と信じてましたが、ウィキペディアに詳細な家族関係が載っていました。
引用します。

家族構成 父:宇宙警備隊勇士司令部前部長 母:セブンの幼少時に死去 兄:宇宙警備隊勇士司令部現部長 姉:母親代わりにセブンを育てた なお、上記の家族設定は1970年代にウルトラ兄弟の設定が詳細に決まる中で修正され、兄の存在が無くなり父が現在も勇士司令部部長を務めていると改められた。また、亡母とウルトラの母が姉妹であり、ウルトラマンタロウとは従兄弟の間柄であるという設定も付け加えられている。

子供のころわたしが読んだ系図?ではお兄ちゃんはいませんでした。セブンはやさしいおねえさんに育てられた云々しか覚えてません。パパがいたとは驚きでした。父と姉と自分って、なんだか星飛雄馬の家庭環境に似ている気もします。そんな時代だったのかしらん (どんな時代?

追加

その頃の地球は常に緑なしハヤタ隊員そを守りけり 藤原 龍一郎

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2005年12月 7日 (水)

プロジェクトXとか

夜の間に雨が降っていたら翌朝は雪になっているかも、と思っていたが、山頂はうっすら、白くなっていたようだ。

DSCF0659

・・住んでいるところのすぐ近くの光景。
木の葉が落ち、稜線が厳しくなっていくこの季節。

三男が調理実習の用意をわすれていたので、スーパーが開くのをまって買いととのえて学校に届けにいった。
やはり昨今の不穏な事件の影響のためか、校門は錠で閉ざされ、駐車場に入るところも鎖が渡されている。
とはいえ入れるところから入っていくと、玄関口でふらふらしながらひとりで待っていた。
こんなとこで一人でいたりすると悪いやつに捕まるぞ~、あははうふふ、とおっかけっこしてるところに、先生登場。
荷物を渡し、帰宅。

+

このブログで古くはこの7月ごろから「ベルばらは今度はプロジェクトX進出だよな。でもXじゃなくってきっと(×ペケ)だろな」
なんて書きまくってた予見あたりまくり、
夜、いよいよNHKプロジェクトX。ベルばら上演で廃れかかっていた宝塚は復活したというおはなし。ここ
というか、演出の植田紳爾のひとり勝ち功績自慢タラタラ大会だけだった気もw
なにしろ30年も前のことだもんね。紳じぃ見てると、つまり生き残ったモン勝ちって言葉が浮かぶわ (無表情で

冒頭、
♪風のなかのす~ばるぅ~
の曲にバスティーユの場の群舞をあわせているのに仰天。あいすぎw
昔々の週刊マーガレット、ならびに昭和の宝塚の舞台に感涙。
それと長谷川一夫の映像のうつくしさに目が吸いつけられた。すごいわこのひと。バケモノだわ (褒めてる
原作だが、アップに耐えられない場面ばかり映している気がした (アランとブイエのファンはうれしいだろーがw
原作ファンが女優に(女優じゃなくって、宝塚は「生徒」、だったような気が)かみそりの刃を次々に送った・・
なんてイメージ映像、あんなにしつこく、何度も流す必要あったんだろうか。
怖すぎ。だから「ベ」ファンは怖い・・って深夜なんかに「BSマンガ夜話」あたりで言われるんだ、と (ぼそっ

宝塚衰退の原因をテレビの普及とするのはさておき・・
初演時の1974年をふくめ、NHKともあろうものが少女たちがこの物語や舞台に熱狂した時代や背景に、ぜんぜん触れていないのは片手落ちだと思う。
ときは沖縄返還のころ。たったひとりで「ベ」の舞台をみるため「日本」にやってきた少女たちの執念とか、むかし、聞いたことがある。
とにかくそんな(異常な)人気というか、熱狂ぶりだった。

正直いって、スタッフならびにスタジオ側は理解していないな、とゆっかー、ドン引き。とゆーよーな違和感をかんじました。
まあ、進行というか案内係に、宝塚といったら必ずといっていいほどでてくる葛西聖司アナをつれてこなかったのは大失敗ですね。
場を盛り上げようということでしょうか、ショーちゃんこと榛名由梨の苦労ばなしというかおしゃべりがなんとも痛々しかった。
プロジェクトXは、関西風の笑かしではだめなのよ。
涙。泣かしてなんぼ。がこの番組なんだから。
「ベ」の舞台に立ちたくて難関を突破して宝塚に入ってくるって生徒はたくさんいて、そんなひとたち中心に稽古場はもうわんわん、感動しまくりで泣きっぱなしだってはなしもよく聞く。
そんなはなしを流さなきゃぁ。泣かせどころはここですよ、いつかかみそりは送ってこられなくなりました、なんかじゃないんですよNHKさん。
ということで、アントワネット役(の女優!)の舞台稽古での映像、感極まってのうっすら涙、にちら、と不覚にももらい泣きしつつ。
終盤のテレビ番組って、ま、こんなもんでしょう、ということで、おしまい。

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2005年11月22日 (火)

昼メロ

「真珠夫人」で一世を風靡した?菊池寛原作昼ドラ「貞操問答」 に年甲斐もなくはまっている・・
もう、裏番組のみのもんたなんか、ほっちっちw

時代は昭和のはじめごろ。聡明な家庭教師(女郎蜘蛛)と、お屋敷のだんな様こと(黒バンビ)が心を寄せ合うさまを苦々しく見守る(メデゥーサ)夫人。
その他女郎蜘蛛の姉妹(スコルピオン)と(ベビーエロ)、メデゥーサの異母妹で黒バンビをひそかに愛する(野良猫)、女郎蜘蛛の許婚でありながらベビー・エロに転んだ(白ウサギ)、メデゥーサの縁戚の(風見鶏)
・・など個性的な人物が入り乱れる愛憎劇、
って書いたって知らない人にとってはなんのことやら、ということだろうが、
おはなしのめちゃめちゃぶりに比べせりふやナレーターの言葉がやたら格調高く、古きよき日本語そのものでじっくり聞き入ってしまうってのも不思議だが、昼メロにしてはいわゆる「寝台場面」のたぐいがないのも、安心して没頭して見られる要因か。
BGMのヴェルディのオペラ「運命の力」序曲、ショパンのピアノ曲「別れの曲」、ブラームスの交響曲第4番第4楽章、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」からエーデルワイス(女声合唱編曲)なども黄金のワンパターンって感じで、なかなかでござんす。

というわけで原作を青空文庫で読んでみた。わくわく♪こちら

軽い紗のアフタヌーンを被《き》た夫人が、あだかも大公妃のような態度で、彼女を待っていた。
・・さて、テレビでは筒井真理子が際立ってすばらしいメデューサ綾子夫人だが、原作では
  ゲー・ペー・ウーのように鋭い夫人の眼
という表現がされていて、メデューサ綾子という名前にはなっていないようだ。もっとも、 メデューサとゲー・ペー・ウー。どっちもどっちとゆーことだが。
・・しかし大公妃でゲー・ペー・ウーなんて、どんな人物像を脳裏に描いてんだか菊池寛w

で、ゲー・ペー・ウーにて大公妃綾子は原作でも女郎蜘蛛新子を馬のひづめにかけそうになる見せ場があるって人物だが、「英国近代短篇集」を読み、スリー・キャッスルの細巻をたしなむ帰国子女、ということになっているらしい。カルメンが変に壊れた感じのテレビ版とはちと違う。

それでもってぜんぜんちがうのが、一見高等遊民な風見鶏木賀さんてば、

子爵は、知合いらしい亜米利加《アメリカ》人夫婦と何か隔てなく、話し合っていた。新子は、子爵の英語を相当なものだと感心して聴いていた。 新子は、富も位置もあり、教養もあり、容貌にも健康にも恵まれている青年が、前川別荘に来て、高慢な夫人の、相手をしているなど、本当に夫人が好きなのであろうか。それとも、愛人がないので閑暇《ひま》なんだろうか。どちらにしても、何だか少し気の毒のように思った。

・・なんと! ご子爵さまだった!とゆーこと (しかもお金持ち?!
呆然。 

その他、スコルピオン圭子の芸名は「白鳥洋子」だった!とか

運転手の杉山(現在あだ名なし)が原作にあんまりでてこないからわたしゃ不満、とかw

必死になって読んでいったが・・ところがメデューサ綾子夫人が黒い羽つき扇で気に入らない連中をつぎつぎ殴り倒していく場面(凶器がしこんであるのか必ず傷がついて血がトローリ、でる) もでてこなければ、もちろん雷鳴とどろくお部屋でにこやかに「おかえりなさい」といいながら夫の黒バンビに拳銃をつきつける場面もでてこない。

ここの場面は本当にすごかった。古来から日本人は腹芸というのが好きな人種のようで、忠臣蔵でも安宅が関でも、見た場面とかわされる会話がぜんぜんあっていない・・という場面があってそれらレベルに、
会話はごく普通の、おたがいいたわりあい、思いあうなごやかな家庭の夫婦。
でも背景で雷ごろごろ、稲妻ピカピカ。妻は夫に照準ピタリ。

・・テレビの前で正座して見入ってしまいましたけど。

しかし・・あの拳銃のタイプ、調べたんですけど・・かたちが変すぎます。よくわかりませんww

追加
コメント欄で拳銃は「モーゼル」だとお教えいただきました。
いわさまありがとうございます^^
(追加おわり)

+

さて女郎蜘蛛新子の妹のベビーエロ、原作では「チビ・エロ」というバージョンもあるらしいが、

「殉愛の道」の章のあたり(しかしすごいネーミング。いまどきのBL系小説のやう/殴)
このベビー・エロことチビ・エロ美和子が大化けして姉の恋敵メデューサ綾子と戦ってくれるらしい。
女郎蜘蛛新子はあいかわらず黙ったっきりで、黒バンビ準之助によしよしと慰められて・・
というかたちで青空文庫はここまでで、あとはテレビのオリジナルが爆走してくれるということなんでしょうか・・むむ。たのしみ。

+

ちなみに新子はメアリーポピンズかジェーン・エアさながら前川家に家庭教師として現れたので、とうぜんながら子供たちとのやりとりの場面が多く、そこが結構面白い。
菊池寛自身が児童文学に力をいれており、(なほ、自分は「小学生全集」宣伝のため、五月中旬から六月中旬まで、全国各所に講演旅行を試みるつもりである。)と(昭和二年六月)に書いているくらいだから、前川家のふたりの子供たちの描写は念がいって当然か。
当然、当時のいい家の子女の読み物などの描写に熱がはいっており、「動物園見学」なるおはなしに筆をさいたりやたら脱線しているのもおもしろければ、たとえば、

祥子は、かわいそうな話と恐い話が好きで、アラビアン・ナイトの悪魔を壺へ封じ込める話など、幾度もくり返して聴きたがった。

なにげなく自分の仕事を宣伝してるところなど、ほほえましいwここ

さらに「支度」と「仕度」の違いについて、新子と綾子が激突する場面など、
ここに考察があり、文字を使うものとして身につまされる。

+

貞操問答の後番組「デザイナー」ももうすぐおわる。
夢中になって見ていたドラマがおわるときほどさびしいものはない。
・・しばし貞操問答、続いて欲しいと思う。

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2005年11月21日 (月)

タコとかタヌキとか

土曜日の夜はまたぞろPTAの会合で・・
準備やら後始末やらでヘトヘトになり、日曜日。
なんとなくテレビをみていると・・明石の蛸は立って逃げる、というようなおはなしをやっていて、その検証?番組だったのだが、結局その場面を見ることはできず、
元気なタコが生きていた古きよき時代をなつかしむって感じで終わってしまったのだが。

立って走って逃げるタコを見たことがある、とダンナがぼそり、と。
あはは、ほんまかいな、と。子供のころ宇宙戦争って小説かなにかを読んで、その夜、火星人かなにかが攻めて来る夢でもみたんじゃないの?と笑ってやると、いやほんま、この目で見た、と。
だから夢でみたんでしょ? って笑ってやっていると。
・・むかしむかし。
明石の魚の棚って大きな鮮魚中心の市場で。
トロ箱から走って逃げるタコを見た。
「八本の足を使って市場の道を必死で走ってた。あんまり力が強くって、頭が浮いてて、それがどう見ても立って走ってる姿だった」
・・とのこと。
そんなにむかしのはなしじゃない。15年ほどまえかな・・
とのこと。
ふーん。

その後、龍野の骨董市でダンナ、趣味で集めてる藩札を買う。
それから次男が出場している吹奏楽の大会に。
ジャズにあわせて踊る女子高とかのダンス部とのコラボがおもしろくって、よかった。(この企画、歓び組、とゆーあだ名がつけられていたらしゅい・・)
廃部寸前とかいう、へなちょこな次男の学校の演奏とちがい、部員100人近いというような質・量ともに圧倒される他校のありえんようなすごい演奏に仰天。
へなちょことはいえ、唇に血豆ができるほど練習していた次男、ともあれ大会はおわった!と、打ち上げに参加、そのまま電車で眠ってしまい、駅を寝過ごし10時ごろ、赤穂駅まで迎えにいく。
車のなかで、次男のパートはホルンだが、トランペットもしてみたい。スポットライトを浴びてソロがしてみたい!と言っていた。
山道で、タヌキを二匹ほど轢きそうになる。

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2005年11月 2日 (水)

居酒屋クーポン♪

「居酒屋クーポン♪」
ってコマーシャルがテレビでかかると、ぱぱっ!と耳が反応する。
そう、猫まっしぐらな猫缶のプルを空けた瞬間、猫まっしぐらになって猫がとんでくる、そんな感じ。

「…居酒屋クーポン」
「あっ まだ伴奏です」
「あっすいません」
「はいこっから!」
「あっ あっ居酒屋クーポン♪」

ってそれだけのやりとりだが、これが18世紀のサロンの音楽家とその傍らで楽譜を握ってなにやらわれを失っている紳士という画像にかぶさると、ものすごいことになるというおはなし。

ホットペッパー劇場 ここ
「まだ伴奏篇」

まだ伴奏です・・って、本当は前奏なんだけどね。
そこんところもどっか微妙にズレてて面白い。

・・ダウンロードしてみたところ、うちのPCは今調子が悪くって、音声がでない。
華やかなサロン、豪華な家具調度。なんかどっかイカレテル?若き音楽家はモーツアルトだろう。そして楽譜を握ってる手がプルプル震えている端正なおももちの紳士は、たぶんサリエリ。
若き音楽家の才能のあまりのすばらしさを一発で見抜き、自分がこれからどう努力しても決して得ることのできないスケールの違いに嫉妬し、やり場のない怒りにわれを失い、打ちのめされているのだ・・
そう、だれがどうみても映画『アマデウス』のような一場面。
音声がかぶさると何じゃらほいって感じだが、画像だけでみると、これがまたなんともいえず緊迫した、すばらしい映像となる・・
一度ごらんになられて死ぬほど笑ったあかつきには、ぜひ音声を消しておためしください。
また笑えます♪

気になる楽譜ですが、画像を一時停止にして見て調べてくれた方がいるそうです。
編成は弦楽四重奏で題名が「SONATA」という文字が読めました。おまけにシャープが4個で4分の2・・ここ
ソナタはほれ、モーツアルトは全23曲ほど作ってるからなんともいえないのですが・・こちら

・・知りたいなあ、居酒屋クーポン♪の画像に写ってる、本当の曲名w

ゆふさりのひかりのやうな電話帳たづさへ来たりモーツァルトは  永井陽子『モーツァルトの電話帳』

永井さんがこのCMを見たらどう思うだろう・・

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2005年10月16日 (日)

おはなし、おはなし

じつは江原 啓之のファンだったりするものだから、昨夜は三輪明宏といっしょにしている番組『オーラの泉』に見入ったりしていた。
風邪気味で頭痛がひどく、すっかり無防備になってる状態で聞く不思議なおはなしの数々。

むかしから「おはなし」がすきだった。
炉辺なんかで昔話を聞く、という映像をよく目にすることがあるが、
個人の人生、家族につたわるもの、民族や国家につたわるものがたり。
そんなおはなしを聞くことが子供のころ、大好きで、
親や親戚をつかまえては「なにかおはなし、して」とねだったりしていた。
でも時は経済成長期。オトナはみんな忙しく、そんな変な子供の変な願いを聞いてくれるはずもなく。
それでもいやいやながら断片的に語ってくれたおはなしの数々は、おそろしいはなしだったり、苦しい話だったり、
結構シビアなおはなしも、
わくわくどきどきしながら聞いたそのときの気持ちといっしょに、今も心のなかにしまってある。

江原さんや三輪さんのかたる霊的なおはなしは、わたしにはよくわからない。
でも「おはなし」として聞けば、すとん、と心におちてくるところがある。
こんな能天気なわたしでも、人生を生きづらいとおもうこともあり、その理由について考えることもある。
考えても考えてもよくわからない、そんな壁を、「運命だから」「前世でこんなことがあったから」
なんて調子で越えられてしまうと、わはははは。
・・そうかもしれない、なんておもったりして、もともと解決つかないんだけど、それだけで解決つくような気分になってしまったりする。
って、ただ単に「努力」が嫌いなだけの人間ですからわたくし(殴

人はみな、自分の物語をいきているはずだけれど、現代はなんだか、本来じぶんじしんのものであるはずの「人生」すら、自分自身から奪われてしまっているような気がしてならない。
会社や家庭で求められるまま、自分が自分でなくなっていく。
「時間どろぼう」は『モモ』だけど・・
なんだか気づかないうちに、自分のなかの大切なことがなくなってしまっている気がする。

以前放映されてた『日本昔ばなし』が復活するらしいが・・
「昔話」の復活。スピリチュアルなおはなしに聞き入る人々。
ちょっと違うかもしれないけど、「小泉劇場」。村上ファンドにホリエモン。
・・現代は、なんでだろう。
みんななにかの「おはなし」を求めているのかなあ、
なんておもったりする。

そんなことを考えるのって、きっと、風邪のせいだとおもうけど。


PS:どーでもいーことだけど。
着物姿の江原啓之ってば洋服姿の花田勝よかずっと若花田らしく見える。
並んでいると貴花田よりずっと兄弟っぽい。
なぜ?w

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2005年8月12日 (金)

嘉義丸

昨日のこと・・

朝からぼーっと、なんとなくテレビを見ていて仰天。
フジTVの 《とくダネ》に「短歌人」の川 明さんがご出演されてる・・!?

太平洋戦争中の1943(昭和18)年5月、大阪から沖縄に向かう途中に奄美大島沖で米軍に撃沈され321人が犠牲になったといわれる悲劇の貨客船嘉義丸(かぎまる)。

川さんのお父様はその嘉義丸の船長。
生存者の方のかたる船長の最期の姿に、テレビで見ていたわたしなんか、泣きっぱなしになりました。

番組収録の内容は、
奄美諸島で古くから歌い継がれてきた島唄の第一人者であり、この事件を語る歌「嘉義丸の歌」を歌っている朝崎郁恵さんのHP朝崎郁恵HP の
「こころ ふるえる 日 」 ここ

・・などを参照してください。
わたしには正直、いたましくって書けません・・

「嘉義丸の歌」については、南日本新聞ニュースピックアップ [2005 05/31 07:44]
「嘉義丸」鎮魂の歌 復元し熱唱/唄者・朝崎さん
戦時中奄美沖で撃沈、生存者迎え慰霊コンサート
ここ  などをどうぞ。

事件は戦時中のことで詳しいことは遺族にすら知らされず、当時口伝で流行していたという事件をかたる歌すら禁止され、そのまま闇に葬られるところだったといいます。
しかしながら曲だけは作曲者不詳の沖縄民謡として歌い継がれており、この「嘉義丸の歌」は、それの復元だという・・

事件の悲惨さ、戦争の非人道性。人々の嘆き。
そしてそんななかにあってすら壊れることのなかった高い人間性。いたわり、思いやり。つきることのない家族愛・・
それをかたる朝崎さんの歌の哀切きわまりない詩とメロディーには泣かされました。
なによりも、当局に圧力をかけられながらも消えることなく、長年歌い継がれてきた歌のいのちというものに、深い感銘を覚えました。


たふれゐし花鉢おこしふりかへり手を振り征きて父は還らず 『歯とイボ』 川 明

・・朝崎郁恵さんの歌だけではなく、
ここにもまた、川さんによってひそかに歌われていた歌があったということ。
これもまた、歌のいのちというものでしょうか。

・・そんなことを思ったテレビ『とくダネ』でした。

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2005年6月29日 (水)

BSアニメ夜話・劇場版「エースをねらえ!」

(記憶だけで書いてますので間違いなどありましたらすみません)
歌人の黒瀬珂瀾さんご出演の昨夜のBSマンガ夜話
今回のテーマは劇場版「エースをねらえ!」
ゲストは小林七郎(美術監督) 大林素子 黒瀬珂瀾 唐沢俊一

あのからん卿こと黒瀬珂瀾さまご臨席、しかも素材がアニメ「ベルサイユのばら」(以下「べ」)の後半を手がけた出崎統つながりとあってはどんなことがあっても見ずにはおれません。というわけで左のお耳にイヤリング♪「ポーの一族」のエドガーみたいなご装束で(違うかも。でもわたし、今のマンガ、知らないのだよ)ご登場の黒瀬さんにきゃーきゃー、テレビの前で叫びまくりつつあやしい夜はふける。
DSCF0392

つづいてエースにちなんだ短歌をご披露・・
・・「和歌っていうか、こんなんアリですか」、というようないきなりあんまり失礼なつっこみがあって、びっくり。
おまえら全員天誅じゃ。
でも黒瀬さんが動じてなくって、よかった。さすがからん卿。

番組は物語よりむしろ出崎統特集というか徹底解剖というかたちになっていた。
独特の、光と影の使い方、止め絵、三回繰り返し、画面分割、背景などのデフォルメ、口元や顔をみせず登場人物がセリフをいう場面、・・などの出崎ファンならまあ基本的常識なおなじみの技法がコアに語られていた。
70年代の高校生の青春、日常、生活、町並みなどへの言及、もっとふれてほしかったなあ。昭和の資料としても一級だとおもうから。
その点「雨の日はゴエモン蹴飛ばす!」、な私的な場面から物語がはじまることを指摘した黒瀬さんに、そうよそうなのよ!と叫ぶ。
原作が連載されてたのは石油ショックのショック抜けやまぬころだったけど・・
お部屋で猫と気楽に遊んでた女の子が成長して、飛行機に乗ってアメリカに行く。そんなお話だったんだなあ、とあらためて、おもった。

音響効果についての言及もあったが、効果音やら音楽、エースもジョーも「べ」もおんなじのを使いまわしてるはなし、出なかったなぁ(笑
ジョーもだけど、やたら「かもめ」が飛んでるなあ、という指摘もあったが、「べ」でもアンドレが鳩に餌をやったり、その他やたらお空に鳩が飛んでることがファンの間の長年の謎だったりもしている。
ジョーも岡ひろみもゲーセンで遊んでるってはなしも言及されてたが・・
さすがに「べ」でゲーセンは無理だな、ってことで(笑

原作と劇場版の違いもしっかりふれてほしかったなあ。
というのもクライマックスの最後の試合の場面だけは許せないとわたしは思っているから。
原作(おおむかし、連載時に読んだっきりだけど)ではたしか、日本の代表選手を一人だけ決める試合に向けた練習中にお蝶夫人こと竜崎麗香は肉離れを起こし、棄権してしまう。
ひろみとお蝶夫人の直接対決なんて、やぼの骨頂。若貴対決や紅天女はまぼろしの演目だから心がひかれるってもんでしょ(謎 
しかもひろみが勝つなんて、サイテー。

ひろみ あなたへ放つサーブにわが愛は宿るか(略)」という黒瀬さんの短歌が冒頭に披露されてたが・・
つまりこれはスポ根のカラをかぶった女と女の成就せざる愛の物語なんだから、ひろみは永遠にお蝶夫人に打ち勝つことができないし、お蝶夫人だって、ひろみを追いかけつづけさせなくっちゃあなんないから、不戦敗は許しても、ぜったい、ひろみに負けちゃダメなの。
宗方による、ひろみは俺の母に似ている発言が問題になってたけど、重大さからみりゃ、それ以上。
でもかんがえてみりゃ、これらの原作無視な操作は、ひろみとお蝶夫人の物語じゃなくって、ひろみと宗方の物語を描きたかったからなんだということになるってことってか。
・・でもまあそんなことを、お蘭の気持ちを知ってながら、その母を苦しめた女の娘である異母妹のお蘭に言うってのも、宗方って冷たい非常識な男。いや、言わせた出崎の男の論理が悪いのか(笑

ミヤザキ(宮崎駿)は思想家。トミノ(富野由悠季)は説教家。でもデザキは表現100パーセント、ということを小林七郎が言ってた。このひと、絵がすばらしいだけではなく鋭いことも言えるひとだったのね。この作品に対して「ストーリーはいらないのかもしれない」という言葉は、表現者から表現者への最大の褒め言葉だったかもしれない。
とはいうものの、出崎の世界はときどき破綻もある、「堕落するところも」という小林の指摘、言葉はきついがまったくそのとおりだと思う。
現在放送中の「雪の女王」でもその危うさがあるが、だいたい出崎作品はあざといというか、滑ってしまう危うさがあるし、「違うだろ~」って、観ててつらくなることもある。
でもそれはさておき、その美学・世界観は独特なものがあり、「散文的ではなく、詩だ」と評されるほどのやりたいほうだいな表現力は貴重だと思う。

しかし出崎の描く竜崎麗香って・・
やたら濃い。顔大きい。太もも胸元はずかしい。髪の毛逆立ったら怖い(金色から真紅にかわる)
叶姉妹先取り(笑
つうか、なんでこんなお嬢様がただの県立高校にいるの?(それを言ったら・・/笑

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2005年4月29日 (金)

プライスレス

好きなテレビCMの曲があった。
菅野よう子作曲、マスターカードの「キャンプ篇」で流れたピアノ曲だ。
思い立ってWEBで探した。

GRAND FUNK INC.
ここから「ARTIST」-「Yoko Kanno」に進むとCM提供曲のリストがあります。
いろんな曲があって、次から次へと、つい聞き入ってしまいます。

・・もういちど聞きたいと思っていた曲の、最初の一音がしずくのようにひびいたとき、ぞわり、と肌があわだったのをおぼえた。

「キャンプ篇」のストーリーはというと、高原で家族がキャンプしていて、ちょっと広めのテント、ガスランタン、冒険用のペンライトの値段、これらはぜんぶマスターカードで買いましたが、本当にたいせつなのは「プライスレス」なんですよね。
なんておはなしだった。ここ

「テレビもケータイもいらない夜:プライスレス」、
「お金で買えない価値がある。買えるものはMasterCardで」
・・これらのメッセージが満天の星空を背景にあらわれるのをみながら、
これって、購買意欲というのを掻き立てようとしているのかなくそうとしているのか、なんだか反カード社会のススメというのにも思えるし、いろいろ考えさせられるCMじゃないかなあ、と思った。
・・そもそも親子でするキャンプってのは、揃えたてのピカピカの新品の道具を使うものでも、ないですよね。
というわけで設定がちょっとばかし、不自然(笑

という突っ込みはさておき(^^;)
音楽が大すきだから忘れられないCMなんです。

最後、ねずみ花火がMasterCardのロゴに変わり、「あなたの夏休みに。」というメッセージで締めくくられたもんだけど・・
ゴールデンウィーク、うち、まだ予定、たってません(泣

+

あわれ、人の世の旅隊(キャラバン)は過ぎて行くよ。
「ルバイヤート」オマル ハイヤーム

+

家族でキャンプにいったのはもうむかしのこと、子供がおおきくなってしまえば学校の予定とかもできて、この連休、身動きできません。
でも、遠くじゃなくっても、身近なところにふらっと行ってみようか、って思ってますです、はい。
たとえば庭で星を見上げるだけでもいい。
・・気分はそれだけで「なんちゃってキャンプ篇」です、なんちゃってね(笑

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2005年2月 6日 (日)

肝試し?

長続きする風邪だと思っていたんですが、案外花粉症だったのかも・・と、今頃。

村をみおろす山としてみなに親しまれているお山があります。こま山(仮名)っていうんですが・・
うちの子たち、幼稚園児だったころ「日本で一番高い山は?」「こま山」って言ってましたが・・ (ほのぼの
ここのてっ辺に杉が生えてて。
・・花粉、飛ばしまくってます。

見えぬ杉闇をまとひて立ったればことばかよはぬわかものばかり 岡井隆
海中(わたなか)へ降りて行かむとねがひたる或る夜の芯に糸杉の渦 岡井隆

むかし、この「こま山」に「あんじゅさん」とよばれる人たちがすんでいらして・・
麓におりてうちの裏に住まわれていたそうですが・・
ご夫婦だったのかどうか。夫、この「あんじゅさん」のだんなさんの方に?に言われたそうです。
「あなたには強い守護霊がついています」
言われたのは幼稚園児ぐらいのときだったそうですが・・夫、今もそれを信じてます (信じて、いいですか?/笑

というのも、テレビで心霊系のおそろしい特集をやっていて・・
夢のマイホーム、25年ローンで買ったところが、そこはのろわれた家だった~! とゆうような。
その敷地にまつわる因縁(虐待?されて死んだ少女の墓、とか)、家族の幸せをうらやむ先祖の怨念(鬼姑にいびられ死んだ若嫁の無念、だそーで)などのあれやこれやのてんこもり。
う~ん。せめて生きているものはこんなこと、しちゃいけないよ、なっちゃいけないよということなんですが・・
知らないでいるならともかく、知ってしまったらこわいよ住めないよ、とその家のあるじ・・
家族そろって、おそろしさに身をふるわせながら観てました、はい。(とくに嫁いびりのところなど、ん?)

はなしはドンドンつづき・・謎の発火現象、壁に浮かぶ文字・・効かない祈祷、さらに続く怪異・・と、これはまた別のケース。
ところが、です。
そんなときに限ってなんだか急に自分ちのお仏壇が気になってきてしまい・・(をい
(そういえばこのごろ、病気にかまけてお世話、してなかった、って)
「お小遣いあげるから、いっしょにお仏壇までついてきて♪」
とさそっても、家族全員から「いやだよ~」の大合唱 (当然

んー。じゃあ、仕方ない、一人で行くかどっこらしょ、とあっさり、暗いお部屋を通ってひとりで行って帰ってきました。
あれだけこわい番組を見た後なのに、なんだか急に、自分がえらい人になったような気がしました。
・・けれどほとんど肝試し状態だったのを心配してか、ダンナが途中まで迎えに来てくれてたのがちょっぴりうれしかったりしました。おわり。

傘を振り雫はらえば家の奥に父祖たちか低き「おかえり」の声 佐佐木幸綱

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2005年2月 3日 (木)

ジパングの雪と月

先週からひいた風邪がなおらない。
気分が重く、返事をするべき手紙もメールも溜まったままだ。

先日から雪が降っている。

エレベーターに乗っていると、周囲の光景が視界のなかを沈んでいくように見えることがあるが、
降る雪を見ていると、奇妙な浮上感とともに、自分自身がゆっくりと降下していくような気分になることがある。

雪は、見るものの心に降り、
降り沈み、
人はやがて、自分の思いの中に沈みこむ。

長男がかわぐちかいじの『ジパング』1~6という漫画を買ってくる。

現代の自衛隊のイージス艦が1942年当時のミッドウェー海戦の海域にタイムスリップしてしまい・・というお話なんですが。
(ミッドウェー海戦(日本側作戦名 MI作戦)は第二次世界大戦中の昭和17年(1942年)6月5日(アメリカ標準時では6月4日)から7日にかけて、大日本帝国海軍がミッドウェー諸島沖でアメリカ軍に大敗した戦闘である。)ウィキペディア より

・・冒頭、イージス艦「みらい」が乗員ごとタイムスリップする場面で、一瞬、雪が描かれるんです。
もちろん気象的にも地理的にも雪が降るはずがない。
乗員たちも、あっ、とばかり驚くわけですが。

ここで、なんとなく、

「雪降れり時間の束の降るごとく」石田波郷

を思い出したりしてしまいました・・(をい


つまり、「時間の束」が降ったというかほどけたというか・・
まあ、「時間の束」って、なんなん?という突っ込みはさておき・・ (収拾できなくなるし

「信じ難い事ではあるが、本艦は 1942年6月5日、ミッドウェー海戦域に突入したと思われる」アニメ版より

・・つまりタイムスリップしたことを乗員たちは月齢の変化などで知るわけですが。
そう、満月だったはずなのに、異変の後、瞬時に月が形をかえているのを知り、これはおかしい、と。

ちなみに、
月齢カレンダー さん やら こよみのページさん で計算してみますと・・

1942年6月6日 が・・・・半月・・ちなみに下弦の月、だったんですか・・?

月はどんどん欠けていく一方・・
なんか、象徴的・・

「みらい」の乗員は海上自衛隊の人たちですから当然「専守防衛」なわけです。
それでもって、「専守防衛」と「あとだしジャンケン」は違う、ということですね。

・・いいえ。
お姑さんに対する嫁の立場ってのも、専守防衛・・なんていいたいわけではありません。
偶然、昨日は下弦の月で・・今朝も月がきれいだったと・・
晴れた夜明けの空に雪が降り、月がきれいだったと。

・・そういうことです (ますます収拾できなくなるし

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2005年1月 6日 (木)

「夏目家の食卓」を観て

5日、夏目家の食卓という愉快なドラマを子供たちと見て、いっしょになってわあわあ笑いました。
久世光彦演出のドラマでしたが、とにかく、本当かしらとおもうほど食事の場面が多くて驚きました。ところがそれもほとんどが下品きわまりないのです。夏目漱石とその周囲の食い意地の悪さといったら、食魔というか、爽快というよりおそろしいくらいでした。
たとえば学生時代の漱石は親友の正岡子規といっしょに、畑のスイカを(たぶん盗んで)たべまくります。このとき、赤い汁をぺっぺと吐き散らしながら子規は、医者から余命の宣告をされたことを告白します。
唖然としながらこの場面を観ていて、はじめて合点がいったことがあります。子規が大好きだったらしい「闇汁」です。

参加者がそれぞれに食べ物を持ち寄り、互いに隠して鍋に入れて煮るという闇汁、食べる段になって、何が出てくるんだろうという楽しみがあるらしいですが・・残念ながらわたしはやったことはありません。
でも正岡子規とその仲間たちはこの闇汁に夢中になったらしいのです。たとえば彼らは明治32年に闇汁会を催し、子規はそのようすを「闇汁圖解」という図解入り(ご丁寧なことには猫の席まで書き込んである)のエッセイにまとめ、同年の雑誌「ホトトギス」に発表したそうです。

当夜の具はというと子規は豚、高浜虚子は大福餅、河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)は柚子、坂本四方太は里芋に蓮根、石井露月は南瓜、大谷繞石(じょうせき)は竹輪や蕪(かぶ)を入れた。「闇汁や芋蕪アンド、ソー、フォース」はその日のようすを詠んだ繞石の俳句。英語まで入れて闇汁の弾む気分を伝えているといいますが・・現代人のわれわれからみると、正直いってなんじゃこりゃ、とおもうような、世にも奇怪なレポートです(笑
また虚子も子規が闇汁となるとがぜん張り切ったことを書いてます。

こういうことを知ってもなお、わたしには病の床にあってなお衰えぬ子規の食欲の旺盛さというか、暴食三昧のありさまがどうしても信じられなかったものですが(笑
・・このドラマ、どうせならこんな「闇汁」のありさまなど、映像化してほしかったなあ、とザンネンにおもいました。

ドラマはというと子規は死に、一方で漱石は胃潰瘍になって、それでもご飯に生卵をのせて立ったまま3杯勝手に食べて痛みに悶絶するわ、胃をあたためるために身体にあてた蒟蒻をちぎってたべるわなどのやりたい放題がつづきます。

でも・・そう、なんだか感動まで覚えてきたのは・・
家族そろって食事をする、というあたりまえですが、なかなか現代ではありえない光景だとおもいました。
終盤近く、漱石が死にそうになっても病床から這い出てきて家族の食事風景をながめ、献立(よく覚えてないけど、やきしいたけとホウレンソウのおひたし、子持ち鰈の煮たの、油あげの味噌汁、ぬかづけ・・)に涙するところなど・・
・・深々と胸が熱くなりました。

宮沢りえの清楚なうつくしさ、台所でたちはたらく姿の綺麗さにはおどろきました。
ああいうふうに台所仕事をするのって、いいよね。なんて思いました。
りえちゃん、妊婦姿シーン、「血と骨」さながらの(うそ)DV夫(漱石がっ!)相手の体当たりの格闘シーン、胸元あらわシーン、おひげをつけたり、「たたみほっぺ」をみせてくれたり、大サービスでした。
それでも崩れない品のよさ。さすがです。
意味不明じゃないかとすら思えるような、目をうたがうような豪華共演者ぞろいなのも、見事でした。
いいドラマでした。
夏目房之介が出てくるかな、とおもってましたが、でてきませんでした(笑
(でもさっそく感想がアップされてました。→→こちら)

+++

どうでもいいことですが。
別局では人気の「時空警察」をやってたんです。
うちの子たちは俄然「時空警察」がみたかった。
で、「夏目家の食卓」を「時空警察」のなかのドラマだとおもってみていたらしい。
・・途中で気がついて、逆上してましたが、結局さいごまでこっちを見てました(笑

参考:文人悪食文人暴食

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2004年12月23日 (木)

死のネックレス / 招き猫

人気のあったウワサ検証番組特命リサーチで19日、
▼つけると死んでしまう死のネックレスがある!?
というはなしをやっていた。
ある女性がネックレスを手に入れるが、それからどうも体調がすぐれなくなってしまい、そのままある日死んでしまった。実はそのネックレスは放射能を発していたのだ! といううわさは本当か、というもの。

宝石屋に鑑定を頼んだら「これはウランだよ!」と言われたけど、まあ、そんなことは日本ではまずありえないし~、単なるうわさにすぎないよってオチだということですが・・ホンマか?

もちろん、宝石に放射能をあてて色をかえたりするってはなしはよく聞きますが・・そんな人体に影響あるほどのものでもなし。

・・原料にウランを混ぜると独特の色や光を発するというウランガラスも(ウランガラス同好会参照)・・アクセサリーにも使われるらしいですが、これまた人体に影響するわけでも・・

蛍光塗料としてラジウム含有のモンを使ったりしたことはむかし、あったみたいだけど・・それでも死ぬってほどでも・・(というのも、台座に蛍光塗料を塗ってたアクセサリー、ってはなし、たしか池田理代子の『オルフェウスの窓』にあったっけということで(うろおぼえ:30年ほどまえにいちど読んだっきり/ちなみにその蛍光塗料が暗闇で刺客を呼び寄せるはずだったけど云々、とかいう物騒なおはなしつながりで

まあ、クリスマスがきたってそんなもの、贈られる心配のないわたしには、どういうオチもつけられっこないってはなしですけど (わはは

+++

再処理工場ウラン試験開始(2004/12/21)
 日本原燃は21日午前9時26分、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場でウラン試験を開始

最初に「死のネックレス」のはなしをもってきたのはこのニュースを見てなんだか考え込んでしまったことと、
それでもって

原子炉の火ともしごろを魔女ひとり膝に抑へてたのしむわれは 岡井隆『鵞卵亭』

をむりやり引用してみたくなったから。

+++

それはさておき。
「死のネックレス」より効果ありそうで、ところがどっこい生きていた、というわけか、最近評判になったウクライナ大統領選にまつわる  野党党首ユシチェンコ氏毒殺未遂疑惑事件
(担当医師が11日、同氏が猛毒のダイオキシンを盛られたことは疑いないとする再検査結果を発表)
その日のメニューにはお寿司やら食用ザリガニなどの名前も・・

ちなみにほかのサイトさんを探してみたら、ウクライナには「サントリー」なる、ちょっと値段は張るけれど本物の日本食を出してくれるお店があるらしく、お寿司もあるそうである・・(住所:41 Sahaidachnovo St.,Kiev,Ukraine(市街地)営業時間:11:00~25:00 お近くにお立ち寄りの際にはゼヒお知らせを・・(笑

むかし北極圏に住むラップ人は、野菜が食べられなくっても生で食用肉を食べることで栄養のバランスをとっているって、小学校六年生のときの担任のせんせいが言ってたけど、関係ないか・・(せんせい。お元気ですか?

でも、なんでだろう。テロはもう時代遅れ。最近では中世ヨーロッパ風優雅なる冷酷が流行なのか・・?
というのもインドネシアではヒ素・・16日、ゴルカルの大会に出席しているカラ副大統領の食事の中から猛毒の「ヒ素」とみられる物質を検出されたとかで・・

ともあれ、ということか。ウクライナ選挙に「招き猫」が採用されたらしい・・(謎

外務省の高島外務報道官は22日、ウクライナ大統領選挙の決選投票で、日本の「招き猫」が公正な選挙を訴えるポスターに採用されたと発表。地元の人には手を挙げている姿に見えることから、有権者を投票所に「招く」ことと公正な選挙への「賛成」を表現したという。現地NGOに450万円を援助し3万5000枚を配布。

・・どういうはなしなのかわたしには一瞬わからなかったのだが・・(笑
毒薬と招き猫って、関係ありそでなさそで、でもなんだかひさしぶりに笑えたニュース(ほのぼの?

追加:ポスター発見。なにげにかわいいぞ(ミケかにゃん)!→12/25の記事

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2004年12月20日 (月)

亀鳴くや

今年は暖冬だとか。庭の薔薇がいつまでも元気につぼみをつけているのはうれしいが、亀が寝てくれないのはつらい。
毎年なら砂利のなかにもぐって冬眠してくれるはずなのに、いつまでたっても日向ぼっこしながら首をながくのばし、餌をねだってコチラを見ている。

たとえ発声器官はなくとも、古来より亀は鳴くもので「春」の季語とされているらしい。

亀鳴くや皆愚かなる村のもの 高濱虚子
・・わたしにはなんだか殺意のようなものすら感じさせる一句だ。すっとぼけている風を装いながら、ひとつ間違えたら横溝正史「八つ墓村」の事態が起きてもふしぎではないような。そんな不穏な光景を連想するのだが、じっさいはどうなんだろう。

大亀はききと鳴くてふ月明のみちびく道を水辺まで来て 小池光『廃駅』
・・きき、と鳴くのか。
わたしが以前きいたのは「ぎゅ~」か「ぐじゅ~」か、乾いた甲羅が水にはいって鳴っているのかと思ったような、そんな声だとおもったが (なんなんだ

スッポンは「すっぽん」「すぽん」「すほん」などという鳴き声からその名前がつけられたというが・・本当だろうか。→ここ

+++

昨夜ついにアニメ「こち亀」終了。破天荒な警察官が主人公のどたばたコメディ。
鳴くはずのない亀が鳴くようなひどいはなしばかりだったが、おわってみるとさびしい。
葛飾区亀有公園前派出所のみなさん、おつかれさん。

追加:
「こち亀」の作者秋山治ははじめ『がきデカ』の山上たつひこならぬ「山止たつひこ」という名前で作品を発表していたらしい・・
なんか、すごい。
これってなんといえばいいのかな。亀がらみで月とすっぽん、でもなさそうだし・・(^^;違ウッテバ

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2004年12月13日 (月)

月光の曲

テレビで「戦場のピアニスト」を観た。

廃墟と化した街や家をさまよう主人公の背後でピアノ曲が流れる場面があった。
心象なのか現実なのかはわからない。だがこういう場面を私は知っている。
解放間近なポーランドではなく、ここ日本の、あの神戸の震災のときのこと。
このはなしは以前別のところでも書いたことがあるのだが・・

母の友人の真珠商のご夫婦のおはなしだ。
神戸の一等地にすばらしいサロンをもっていらして、奥様はピアノが得意で、サロンにはピアノを置き、お客様をお招きしてオペラ歌手と一緒にコンサートをひらいたりなどしていた。
ところがあの震災がすべてを奪ってしまった。
廃墟になってしまったお店にご夫婦で真珠や宝石を探しに行ったとき、夫たるご主人は奥様に、ピアノをひいてほしい、と頼んだそうだ。
サロンの奥は大変な惨状になっており、自分はそれでも行かねばならないにしても、奥様を危険にさらしたくないからで・・
奥様が選んだのが、ベートーベンの「月光の曲」。
真っ暗な中でも弾ける曲だった。
その曲に送られてご主人は危険地帯に入っていったという。

奥様はというと、いいつけのとおり曲を弾きにひいたという。途中自分の身の危険とかはぜんぜん心配しなかったそうだ。
ただ夫の頼みだから・・と一心不乱に弾いていたのだが。
その曲が聞こえている限り奥様は無事で。
その曲が聞こえている限り、真っ暗ななかでもご主人は方向を失わず、迷うことなく捜索に専心できるのだった。

曲はやがておわり・・
ご主人は戻ってこられたそうだ。手には袋いっぱいの貴金属を持って。
・・失ったものの大きさにくらべれば微々たるものにすぎなかっただろうが、かけがえのない大切なお店の品々だった。

+++

このご夫婦は今はもうむかしのご商売はおやめになられて、外国でのボランティア活動にはげんでおられている。
奥様は今もピアノを弾く。
ときには、かえらないむかしの曲を弾くこともあるかもしれない。
思いもよらなかった震災はずいぶんとつらい運命にご夫婦を遭わせたりもしたけれど。
でも今は、遠い国の子供たちのためにピアノを弾いたりお世話をしたりすることが自分の人生の仕事だと思えると言って、明るく笑う奥様だということである。

+++

追加:大震災を忘れないで(動画・音声つき)・・ここ

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2004年12月12日 (日)

焚書の罪

「指輪物語」を観る。
木の妖精というより怪物だか妖怪のようなものが出てきて、しゃべったり歩いたりして、ラストでは戦闘にまで参加して正義のために戦う、というようなくだりがあったが。

おばが言うには。
むかし、むかし。
母の実家のおじいちゃんというひとは、農地解放のためもあって一代で家を傾けてしまったというお人だったそうで。
ごくごくまじめでやさしいひとで、極道などなにひとつしない、村のために尽くした、子供思いの立派なひとだったらしいけれど、それが時の運ということで。
さて夏の夕方、畑の帰り道かなにかのとき。
おばに言ったそうだ・・なあ、ひな子(おばの名前)。
こんな夏の静かな宵は、うちの山の木が夕焼け空にむかっておおい、と呼びかけて。
おおい、おおい。だれかをらぬか。
おおい。わしに話しかけてるのはだれぞ。おおい。
おおい。セミがまだ寝てゐないのにうるさいぞ、おおい。
そういうのは丹波の山の木だな。まだ伐られてをらぬのか、おおい。
まだまだマッチ棒にはなれんぞ、おおい。
などと近郷近在の、業を経たもの同士が挨拶しあっているのではないか。
・・そんなことを言ったりしたことがあったそうな。

教養はあったが物事にこだわることはなく、あまり深いはなしなどできない人だと思っていたのに、なんだか突然あんまりなことを聞かされたようでおばはびっくりしたそうだ。

この祖父というひと、親戚に短歌をしているという人が居て、その人がかねてから疎開中だったというある大歌人のもとに出入りしたりするのを苦々しく見ていたそうで。
というのがこのひと、文芸なんぞにかまけたせいで大身代を一代でつぶしたというひとで、うちの身内はそういうひとばっかりなわけだが。
・・そのひとがやってきて、おばに「万葉集」をわたし、これを読め、といった。
ところが。
祖父は突然、その「万葉集」をおばからとりあげて、そのまま焚き火に放り込んでしまったそうな。
「女はあまり本を読むな。不幸になる」
そうおばに言いきかせたそうな。

+++

万葉集を焼いたという祖父のことをおもうとき。
因果応報というか、孫のわたしが結局短歌などをやったりしている不思議を思う。
そして、私自身、短歌にもうひとつなにか突き抜けたものが得られないその原因を思うとき。
祖父が焚書という罪をおかしたことをつい思ってしまい、不思議な気持ちになるというものである。

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2004年11月21日 (日)

ケータイ短歌、すこしだけ観たよ

昨日、オンラインでしらべた××市の図書館に行き、ひさしぶりに調べものをする。夭折の歌人・岸上大作についての小川太郎ならびに高瀬隆和の書物、ならびに図録を借りる。
いつか買おうとおもいながらのびのびになってしまっていて、ついにこのザマ。なさけない。
さいしょ、借りようとしたら、ここは市民図書館なので、市民やこの市に通勤通学している方以外の方はお貸しできませんといわれる。
県立図書館経由でうちの村の図書室(^^;を通してならお貸しできます・・といわれるが、それでは時間がかかる。
目の前にいい本があるのに読めないというのは苦しいものだ。
そういえば うちの次男がここの市の学校に通っていたと思い出し、彼に貸し出しカードを作らせればいい、と気がつく。
折よく次男と図書館で待ち合わせていたので、事情を説明してカードをつくらせ、めでたく本を手に入れることに成功。
本を貸したくても決まりなので、ということだったのだろう、図書館員もホッとしてくれているみていで、ありがたい。
本当は高校時代の日記も手に入れたかったが、貸し出し禁止なのでどうにも仕方ない。
へとへとになる。だが、うれしい。日記は後日また来てチェックすることにする。

まさに絶唱といえる岸上の短歌を読みに読み、心がハイになった気分でいるときに、ふと思い出し『ケータイ短歌』にチャンネルをあわせる。
テロップにながれる投稿歌を見ながら・・岸上とはほぼ同年代でありながら、こんな軽い歌ばっかりで、なんなんだ。
ケータイ短歌を10をあわせてようやく岸上の一首の重みにつりあうのでは・・と思うとおかしくってたまらない。
もし岸上が今の時代に生きていてこういう短歌を見たら、憤死するんじゃないか・・と思ったが、ふと気を取り直す。
いや、こういう短歌ばかりの時代だったら、きっと岸上も死んだりしなかったのでは・・
そんなことを思ったり、した。

・・途中、憧れの女の子に短歌を贈った男の子のはなしがあって、おもしろかった。
歌は失念したが、素直でひたすらな思いがつたわってくる、さわやかないい歌だった・・
しばらくして当のおんなのこから返歌がかえってきた。
はあ、このごろの若い子は、平気でこういうこと、するんだ(それでもって、こういうこと、番組で、するんだ!!!)! という驚きもつかの間・・その歌というのが・・
YesだのNoだのいうことにはふれず、とにかく
・・あたたかな思いをいただきました。ありがとう・・
という内容の、ダントツにいい歌で・・

そのやりとりをみながら思い出したのが、むかし読んだ泉鏡花の『歌行燈』で。
地方の謡の師匠のまえで中央の家元筋の若いもんがひとくさりやって。
実力の差を思い知らされたそのイナカの師匠は自らの芸を恥じて自殺して・・というはなしであった。

恋歌を贈って・・こういうすごいレベルの歌が返ってきたら、引くよな。
そう思った(^^;
でもいいぞ、男の子。お前の好きなカノジョはきっとすごい子だ! 
いいオンナに惚れるのは、きっといいことだぜ!
そう、思った。

+++

・・というようなスタジオのやり取りにかかわらず、黒いセーターがお似合いの 穂村弘 氏がじいいっ、と下をむいたままひとっこともしゃべらず、ひたすら選歌しているのが、印象的だった。
さすが、選歌されたのはいい歌ばかり・・
なるほど、これって、いいかも、と思った。
でも見ていたのは御題『月(題詠マラソン2003におなじのが、あったっけ)』まで。後半の御題『バイト』は寝室で見ていたが・・テレビの調子がわるくなり、パス。
きちんと最後まで見たかったなあ。

+++

『眠れない夜はケータイ短歌』 次回は来年1月10日の予定
夏の企画の感想もアップしてます・・ここ

+++

(追加)
題詠マラソン2004より [18390] 055:日記  藤原龍一郎 2004年10月06日 (水) 08時01分
雨の夜の孤絶を綴る日記にて岸上大作このバカヤロー

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2004年11月20日 (土)

『もののけ姫』を観たよ

昨夜テレビで『もののけ姫』を観る。
どうやらヒロインのサンちゃん、幼少時に森に迷い込むか捨てられるかして、森のケモノの山犬たちに育てられたらしいが・・
ターザンだの狼少年ケンだの少年ケニアだのというのではなく(あれ、みんな男の子ばっかりだ)、こういう設定どこかで聞いたことあるかも、と思っていたら、
10世紀半ばから11世紀頃成立したとみられるわが国最古の長編物語、『うつほ物語』に似たはなしがあったかもしれない。
ただ物語の主人公のひとり、仲忠を育てたのは三輪明宏ではない(笑 
お猿さんたちである(笑  ここ やら、ここ
・・遣唐使として渡航したはずがなぜかペルシャくんだり(波斯国)にいってしまう清原俊蔭やら、うつほ(空洞・洞穴)に母とともに隠れ住みながら琴を弾く、その孫の仲忠やらの物語。
それでいてこのまま無理なく、宮中が舞台の波乱万丈のラブロマンスに発展してしまい、しいては源氏物語らの先行作品となる、という不思議っぷりがすごい・・
(追加
というわけでこの仲忠クンは最高位に属するお姫様と結婚しちゃうわけで・・
その「女一宮」(第一皇女・・の意味)との間に生まれた姫の名が「犬」というらしい。
この犬をモチーフにしたロマン譚は江戸時代の読本『南総里美八犬伝』に受け継がれていく、らしいけど・・ここ 
・・やっぱり、サンじゃんか。海外公開版の題「プリンセスもののけ」の意味がわかったようで、なにげに、どったまげた(笑)

さらにこの物語クリスマスカードの図柄にもなっているみたいだが・・ラブロマンスの主人公を猿が食糧を運んで養う、という物語のカードを贈られた外国人の困惑の顔がみてみたい気もする。


まあ、宇津保物語はさておき・・(^^
森で生きてたのが女の子で三輪明宏に育てられたらこうなる(笑、というはなしの『もののけ姫』は、ヒロインの山犬少女・サンよりやっぱりエボシ御前がかっこいい。
大人で虚無的で、それでいて「神殺し」への執念には突き抜けた凄みがある。
彼女は物語のおわりに片腕を失うが・・、
『風の谷のナウシカ』のクシャナにも、もしかしたらこのようなことがあったのかもしれないと思った。
というか、『ナウシカ』の「エピソード1」かなにかじゃないの?、と思ったりした。

+++

題詠マラソン2004 より
[8380] 008:姫 荻原裕幸 2004年04月12日 (月) 21時17分
姫ねえさまぁとナウシカを呼ぶ声に似た声に呼びとめられる夕闇

姫ねえさま~♪
やっぱり、『ナウシカ』がいい。
宮崎駿の作品は初期からいろいろ見てるけど、集大成のひとつとして「ナウシカ」があり、あとはそれを踏襲・模倣している気がしてならない(単にわたしがクシャナが好きなだけ)

+++

どうでもいいけど。
山犬にいのししにサルにねずみ・・いろいろでてきたけど、『もののけ姫』に熊がでてこないのは、なぜ?
十二支にはずれてるから? (違う

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2004年11月 3日 (水)

「ブラックジャック」 1

月曜日の夜、「犬夜叉」のあと番組としてはじまった「ブラック・ジャック」
まあ・・原作が手塚治虫だしね・・濃いかんじになるのはわかっていたけど。

オープニングでいきなりマントがひーらひら、は違うんじゃない・・?
だってあの下にはいっぱい、凶器 手術道具が入っているはずなんだしさあ、と子供たちとつっこみいれまくる。
それに気になるなあ。やたらどっか、きらーん!って感じになるところとか・・背景や小道具になにげに薔薇の花がでてくるとことか・・(笑

まあ、作画監督が、『ベルサイユのばら』の後半の監督・出崎統さまといつも強力なコンビを組んでらっしゃる杉野昭夫さまだから仕方ないけど、月曜の夜だしね、マジでちょっと、ひいてしまうのも、たしか。

+++

・・うちの子には、世の教育ママの先例にもれず、読ませていたんです、ブラックジャック。
わたし、リアルタイマーでファンでしたから、もちろん初版もの。
あれ、最初は「恐怖コミックス」というよ~なカテゴリーだったよ~な(苦笑

連載中のチャンピオンはすごかった!
BJをはじめ、萩尾望都の『百億の昼と千億の夜』、『エコエコアザラク』、『750ライダー』。『マカロニほうれん荘』のひじかたさん、きんど~さんなんか、すごかったな~
(追加:さいしょ、「と~ど~さん」と書いてましたが、間違いでした。沖田、土方、近藤の新撰組三人トリオのギャグ物語だから、間違えるほうがナゾともいえるが。
佐山さま、あたたかいつっこみ、ありがとうございます(平伏

それはさておき。
はた、と気がついたんです。
BJは教育によろしくない!

出身学校は三流校(という設定)、無免許、女性とつきあったことほとんどナシ、金に汚い、親族でもないちいさな女の子と同棲?してる・・

・・健全な青少年が読むにはよろしくない!(爆

+++

今日買い物に行って、ついでに見てしまったんです。
「恐怖コミック」出身つながりのためか、あの「サスペリア」の表紙に『ブラックジャック』が・・
でも雰囲気的にめっちゃお耽美で、美少年吸血鬼の『ポーの一族』のエドガーが大人になっちゃったのかよ~と思っちゃった。ここ

このノリでいけばピノコはゴスロリ少女路線かな。
まだ読んでないけど (こわくって

+++

少女漫画つながりといえば、
青池保子のブラックジャック ってのもあるらしい。(少々面長なBJさま

「『エロイカより愛をこめて』でおなじみの少佐や伯爵の世界にブラック・ジャックが登場してドタバタの大騒ぎに!! 」ここ という内容らしいが、同人誌の二次創作みたい。

一回、ブラックジャックの提示した金額を値切りまくるジェイムズ君、ってのが見てみたかったが・・
ふたり、顔とか似てるし (違うか?

とはいえ、はたして青池ファンがあの表紙の雑誌を手にすることはできるか・・
勇気がためされるなあ・・ (お気の毒

+++

もしも・・もしも、ですよ。
「ベルばら」にこんな企画ができたら・・
なんてことを、つい、思った。
いや、もうはじまっているのかも?  ディフォルメ「ベルばら」
 (世も末じゃ・・)

+++

追加(11/7)
「がきデカ」をふたたび笑う夜にしてーーさびしきせつなきはかなきわれか 藤原龍一郎
狂気ともギャグともつかぬ極彩の夢の鴨川つばめよいづこ 藤原龍一郎

追加 ブラックジャック2 も、どぞ。

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2004年10月31日 (日)

「わかば」の藤倉邸に、萌える

NHKの連ドラ「わかば」、ときどき観てます。
わかばが下宿している神戸の北野の洋館、藤倉さんち、ってのに興味があるんです。
洋館といえば異人館、異人館といえばシャアブ邸(萌黄の家)・・というわけで、わかばの藤倉邸に、萌えてます。

神戸、歴史のある古い洋館、アンティーク家具にかこまれてのお茶、上品で親切なひとびと・・なんて、ありえなさ100%のこんなシチュエーションは、花咲く少女にとっては(無言・・) 永遠のあこがれです。
下宿代、いくらでしょう。
・・こんなすてきな家、家族をすてて わたしも下宿したいです

神戸のひとはみんなほんまにこんな暮らし、しとんのか?
こんなええ家住んどきながら、なんで下宿屋、しとんねん。
・・なんで綾戸智絵が下宿しとんねん! しかも名前をかえてるし!(あたりまえ

・・つっこみどころがたくさんありそうな藤倉邸です。

+++

むかし神戸にはこの北野以外にも、たくさん異人館がありました。
JR須磨から舞子、垂水周辺のJR沿線から山手、ジェームズ山のあたりをみあげれば、むかしはふるい、そういう異人館を見ることができました。
すてきだなあ、なんて、神戸に住んでいた高校生だったころ、よく思ったものです。
地震でずいぶん、なくなったようです。
かなしくてたまりません。

+++

藤倉邸セット紹介  ここ

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2004年10月28日 (木)

速報ということ

新潟の地震で、車ごと土砂にのみこまれ行方不明になっていた親子の救出が話題になっているが、わたしもその中継をテレビにかじりついて見ていた (おかげで疲れ果ててしまい、なにもできなくなった・・(;-_-;)

お昼ごろから夕方すぎまでずっと見ていたわたしも大変だったが、なによりも、決死の救助作業をおこなった隊員たちのご苦労のほうがもっと大変、安全第一で遅々としてはかどらないその作業を緻密に実況せねばならないアナウンサーのほうがもっともっと大変なのは当然で・・
とはいえこのアナウンサー氏、男の子が救出されたときはさすがに声がめちゃくちゃになってしまい、声が泳いでいるというか、内容もまるでずたぼろ、客観冷静が売り物のNHKらしからぬ乱れっぷりが、よかった。

+++

今回はなによりも情報の過少さが大変だった。
・・レスキュー隊の大変さはわかるが、実際のところ背中ばかりが映っていて、なにをやっているのかがわからなかったのだ。
つるはしややっとこ、てこにコロ。当然そんな道具は携えているはずだと思っていたが(古っ)・・なぜつかわないのか。
重機を持ってきて、切って崩して運び去る・・ということがなぜできないのか。
やっとこさ機械らしきものを運んできても、油圧式といってみたり、あとから空気圧といってみたり。
途中で明かりを消し、みんなが退去した。その理由は生体の発する熱を感知する装置の精度を高くするためだとあとで報道されたが・・そのときは何の説明もなく、「なんでだろう」というあきらめムードだったのも・・
見ていて不安に駆られたので、もっとはやく説明があってもいいのにと思った・・

なによりも大変だと思ったのが、情報の混乱。
最初男の子が救助されたが、そのときはまだ、母親も生きている、というような報道がされていた。
それはまったくひどい間違いで、あとで死亡していたと発表されたが・・

証拠のニュースを探そうと思ったが、うげっ。
速攻で、消えてる・・?? (・_・、)"

+++

助けられる男の子を見て、泣いてしまった人は多いと思う・・
生きていてくれてありがとう。
がんばってくれてありがとう。
神様は、いるね・・とわたしも思った。
大人になったらいつかはつらいことや悲しいことを思い出したり、知らなきゃならないかもしれないけど・・
でも、こんなにたくさんの人々をはげまし、勇気付けてくれたんだから。
きっと乗り越えられるよね・・
なんて、思った。

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2004年10月15日 (金)

コントを観ながら

夕方、テレビで「インパレス」というコンビが、最近はやりのインターネット自殺ネタでおもしろいコントをやっていた。
烏の声もうらさびしい樹海で死ぬため、インターネットで知り合った者どうし集まることになる。
初対面の若い男ふたりの、自動車のなかでの変な会話、そして出来事。
自殺するため寄り合っただけの人間どうしのあいだでもドラマは生じるわけで、密室の中で生じたおもわぬ思わぬ葛藤が、あわや・・というときに携帯電話にメールが入ってきたりするのだ。
それがうんと能天気な、それこそ、これから渋谷で合コンしようや、女の子はみんな美人だし、巨乳でAV女優という感じぃ~の、たぶん、スパン系のものばかり。
不条理劇のようなはなしだが、結局こんなウソくさいメールに心はずませ、自殺をやめて、若い男の子ふたりは死ぬのをやめて遊びにいくことになる。
まあ、めでたし、めでたしということで・・(⌒▽⌒)ォィ・・

+++

さて、スパンメールというのは迷惑いっぽうの、どうしようもないクズだと思ってばかりでいたが、もしかしたら町のどこかに、こういうバーチャルな人間関係を介在にして救われる人もいるのかもしれない、と思った。
最近では、夢子ちゃんと三上君  (1 2 ) というバカップルの恋愛ばなしに心惹かれたが、だからといって、夢子ちゃんに返信メールを送ったりすると、げんなりする結果になるようだが、もしかするとそれを喜びに生きていこうとするひとも、いるかもしれない・・?。
夢子ちゃんは、夢のままの方がいい、などとわたしは思ったものだが・・。

それはそうと。
自殺する予定の人間は3人だったようで、最後に来るはずだった女の子は、なんども話題にはなるものの、最後の最後まででてこないままである。
結局ふたりの男の子は、ああ、あの子? 待っててもどうせ不細工な子だろうさ、と笑って行ってしまうのだが・・
なんなんだ (笑

これはコントの主題からはずれるわけだが、集団心中の仲間の顔が不細工だったり美人だったりすると、やっぱりそこにはなにかの結果が生じるっていうわけだろうか・・
たぶん、最後に取り残された子も生き残るはずで、めでたし、めでたし、不細工でよかったね、ってことになるんだろうけど・・

・・もしこの子が不細工な子じゃなくって、美人だったら、と思った。
ふたりは渋谷にいかず、樹海に残ったままだったんだろうか・・
それでもって、もしその子が好みのタイプだったりすると。
死ぬのをやめて、やっぱり樹海を出て全員で渋谷に遊びに行くんだろうか・・(笑

+++

飯田有子の一連の短歌の作品「ブスを殺すと雨が降る。」の是非が、あちこちで話題になっていて、週末をひかえ、どうなっていくかとおもっているのだが・・

たとえば取り上げられている短歌のなかで、この「ブス」のことばを、嫁だの姑だのにおきかえてみたらどうだろうか・・
なんて思ってしまったらトタンに、論争以前に、急に気分悪くなって思考停止してしまった。
ブスはいいとして、・・嫁姑はダメだな。詩歌にならん(笑

追加
ラストの「ブスはいいとして、・・嫁姑はダメだな。詩歌にならん(笑」ははじめ「嫁姑はダメだな。文学にならん(笑」でしたが、嫁姑の確執を描いた文学ってあったなあ、と思い出したので、訂正しました。やれやれ(笑

+++

再追加(10/19)
先日から放送されているドラマ「夫婦。」ですが・・
田村正和と黒木瞳が夫婦で、娘が加藤あい、息子が塚本高史という美形一家(笑)の物語で・・

そんでもって、加藤あいちゃんと塚本高史の兄弟ゲンカの場面で、塚本くん、加藤あいに対して、「ブスっ!」って言ってました。

「視聴者に対する嫌味ですか?って話ですよ。」
・・とある人が言ってまして・・
(-◇ー;)!!
「それ、加藤あいに言っても、本人には確実にこたえないから!軽く流せるから!
みたいな、ね。」

( ̄ω ̄;)!!
これって、なんだろ。「ブスを殺すと雨が降る。」でも、おなじこと、感じたの。

論点ずれまくり。ただしい批評から限りなく離れてるって? 
・・ええ、自覚してますとも (なぜかきっぱり

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2004年9月26日 (日)

再現ドラマ

芸能人ではないのですが、テレビにでている親戚というのがうちにもおりまして・・
ええ、あまりくわしいことはちょっといえないんですけど、かなり有名な番組らしい・・

ええ、夫のイトコなんですが、その・・本人の過去の再現ドラマっていうんですか? やっていたんです。

つっこみどころ、満載でした。
まず(あたりまえだけれど)名前が違う・・

ロケ地も、ここはどこ、って感じのところ・・
地理的感覚が不思議の国状態。
それでもって、あたりまえだけれど、「実家」も本人の「部屋」も違う。

・・ぜんぜん違う~~!

でもいいオハナシでよかった。
だって夫の身内をほめるわけでもないけど、本当にいいひとだから・・
これからもがんばってください!
というわけで、
以上。

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2004年9月18日 (土)

ゴジラが来る日 2

テレビでアメリカ版の映画「GODZILLA(ゴジラ)」(1998年)を観る。
ゴジラと言うと重厚なイメージがあるが、こっちのは足が速く、凶暴。見慣れた、日本のゴジラに比べたらかなりスマートで、それはいいのだが、八頭身のドラえもんを見ているようで、違和感あり。
なのに足跡はどこかかわいいもみじ型。むしろ河童の足跡に似ている。水中を軽々泳ぎ、魚を好む。まったく、河童に似ていないところもない。
妊娠すれば、人間用のテスターで陽性反応が出る。
雨が多い映画だったが、水中から外に出たら、乾燥してお肌が荒れるからだと思われる(推測

日本のゴジラは国会議事堂を襲ったが、アメリカ版は政治的野心?のようなものはないようだ。
世界貿易センタービル(WTC)を襲ったりもしない。
街がつぎつぎ破壊されているというのに、テロと結びつけたりしていないところも、観ていてふしぎだった・・
機関銃を発射して攻撃をしかけているアメリカの軍用ヘリのパイロットの顔が、どこか恍惚とした表情を浮かべているのが、こわかった。

ボールを踏めば転んでしまうゴジラのひな?だが・・
ゴジラの子供といやあ、かわいい系の「ミニラ」だろうに、小憎たらしいだけなのがちょっと戸惑った。
その大量虐殺・・の場面に嫌悪感をださせないようにするための、アメリカのディズニー的配慮かもとか思われる。
つうか、日本のゴジラは凶悪でありながらアイドル化されるところがあり、状況によればモスラに説得されて(!)地球を守るため戦うという善悪ないまぜの素質もあったが、アメリカ版のGODZILLAはただひたすら悪いだっけ!
GODという言葉が隠されているのだけれど、黙示録の具現者?破壊神としての?崇高さのようなものが、もっとあればいいのに、とか思ってみたり。

つまりゴジラらしからぬGODZILLAであるにもかかわらず、冒頭、いきなり襲われた日本の漁船の生存者の老人が「ゴジラ」とうわごとをいったためはじまった思い違い映画じゃないの? とか思ってしまったり。
というか、日本人ならだれでも「ゴジラ」を知っているのよ、という設定らしいのもまた、謎。
それにもかかわらず、日本人があまりでてこないのも、謎。

光や雨を効果的に使った画面の美しさには目をみはった。
ゴジラ対陸軍・海軍の戦闘場面の心理的迫力も、緊張感があり、こわかった。
ただ、出演者というか、人間側のストーリーののーてんきぶりには、困った。

ゴジラの新作ができるらしい。
だが暴れるのは日本だけではなく、海外らしい・・
これでゴジラがうちの村に来る夢はついえた。
いい村おこしになるとおもったのに。

山越しの阿弥陀 ←こういう絵を見ると、どうにもゴジラが山のあなたからやってくる映画を思い出してしまって、おちつかなくなります・・

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2004年9月 3日 (金)

きいてたよ

先日テレビ番組『トリビアの泉』で、庭でキリンを飼うはなしをやっていました。
ベランダから木の葉を餌にやったり、お散歩させたりするありさまはなかなか楽しそうで、現実としてはそんなに楽しいことばかりではないでしょうけど、あこがれだけならば、ちょっといいかも・・なんてことを思ってしまいました。

子供たちがちいさかったころ、恐竜を飼ったらどうなるか、と思ったことがあります。
もちろん肉食系はだめでしょうけど、恐竜になまえをつけ、いっしょに庭で眠り、朝になったら川に水をのみに連れて行き、そのまま山に行き、木の葉をたべさせ(食べるのかどうかはさておき)、・・なんてことを子供たちといっしょに夢想したものです。
というのが、夫が子供の頃、うちでは牛を飼っていたそうで。
幼稚園児の彼がよく牛をつれてそこらへんの野原まで草を食べさせに行ったり、川に水をのませにいったらしくって・・
なんだか信じられない光景ですけど、ウチの村は最近まではそんなところだったんです、きっと。


そんなとき、ロココさんの「そらいろのドア」で「きいてくれ」を読みました。

サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい (穂村弘)

現代の名歌のひとつのようにされてますけど、わたし、正直言って、今までこの歌のよさがわからなかったんです(すみません
でも、ロココさんのブログを読んでちょっとだけわかったような気持ちになりました。
引用しまくります(改行とかそのままじゃないけど、ごめんなさい)。

<自分から遠く、遠く離れた、茶色くて、あたたかくて、やわらかくて、世の中にとって何の意味も無い、サバンナの象のうんこに向かって、なにやら愚痴ってみたくなるきもちは、なんだか分かっちゃうような気がして、しみじみ笑っちゃいます。>

わたしは象のそれを見たことはないし、それにむかって愚痴りたい気持ちもまだまだやっぱりわからないけれど、「茶色くて、あたたかくて、やわらかくて、世の中にとって何の意味も無い」という観念(そんなおおげさな・笑)にひかれる気持ちならわかります。
これって一種の癒し系だったかもしれないなあ、なんてね。不勉強をさらすようですが、はじめて気がつきました。 

それはさておき。
・・よく聞きますよね。相談相手に愚痴をきいてもらっている間に、というはなし。
きっと、計算高い女は、「せつないこわいさみしい」と言いたいとき、きっと、「サバンナ」はさておき「象のうんこ」なんか相手にしない。
「わたしせつないこわいさみしい・・」「だいじょうぶだよ。ぼくが力になるよ(はぁと)」「うれしい。あなたって、気がつかなかったけど、いいひとね(はぁと)」
なんてことになりそうな手近な男を、まずさがす。
・・いやですねえ。こんなんじゃあ、きっと一生、この歌のこと理解できそうにないですねえ (え?わたしはこんなタイプじゃないっすよ・・ 笑 

はなし戻って、引用、つづけます。

<サバンナというのが絶妙ですよね。
トイレで自分のに向かって、話しかけるのは、ちょっとかんべんしてもらいたい。
近すぎてもダメなんです。>

<それって、人間関係にも似ていませんか?
遠くて、知らない人だから、言えてしまうこともあるのかもしれませんね。>

・・なるほど、と思いました。

そういえばむかしむかし、『アラレちゃん』ってアニメに、うんちつんつん、ってのがあったなあ、とわたしもつい遠い目をして思い出してしまいました。
そういえば「うんちくん」、というのも、キャラとして活躍していたっけ。
(アラレ&ガッチャン「うんちツンツン」 ← ダイレクトな絵がなくって・・すみません)
無邪気そのもののアラレちゃんだって、なにか愚痴りたいこと、あったかもしれないし、なんてね。
ここはぜひ、アラレちゃんにサバンナに行ってもらって、穂村弘の歌の世界、再現してほしいなあ、なんてね。
いえいえ、サバンナの象のうんこは遠くにありて思うもの、というものかもしれないんだから、再現なんかしちゃあ、ダメなのかもしれないんですけどね (笑

さて、トリビアで「ためしに飼ってみた」のキリンさんを思い出しながら思ったことなんですけど。
ロバの耳ならさておき、キリンを飼っても象のところに行っても、耳は高いところにあるから、そうそう愚痴を言おうとしてもなかなか届きそうにないな、とおもいました。
その点、地面に落ちているものの方は、しゃがめばいいから、いいですね。
われ泣きぬれてなにとたわむれてるんだか、って感じですがね。
いえ、視線のおとし具合も同じかなあ、と (笑

アサヒスーパードライホール のお写真でおわるってのも、おゆるしください。
ええ、すべて冗談です (笑

[怒涛の?うんこシリーズ三部作
きいてたよ 
【しつこくって】続・きいてたよ【すみません】
【いいかげん】続続・きいてたよ【しつこい】]

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2004年8月10日 (火)

お葬式の思い出 1 「野辺」

村人が山に入り、鉈をふるってお葬式に使う竹を伐る。最後の夜は棺のまわりで家族みんなで眠る。野辺の送りも大八車に棺をのせてみんなで挽く。喪主は黒ではなく、日本古来の正式な喪服の色の白をまとう。村のはずれになんとなくブロックで囲ってあるだけの「火葬場」で遺体を焼き、煙は故人のなれ親しんだ里のあたりをなつかしくさまよう・・。そういう風習がいまの日本でも残っていたのか、テレビを見ていて驚いた。
読売テレビ系で夜10時から、お葬式についての特集番組(「スーパーテレビ」誰もが通る道だから、必見”お葬式物語”)は生前葬やら戒名の値段やらというようなケレン味あるはなしもあったが、後半の、どこかの村で実際におこなわれたお葬式の記録は、かなしみの儀式を儀式として形骸化させてしまった現代のお葬式とちがった、自然につつまれた村のくらしのたたずまいとともに、本来のお葬式を見せられているようで、心を打った。

緑一色の野辺をはるばる行列をつくってすすんでいく村人の映像をみながら夫が言った。
「小学校の通学路の途中にお地蔵さんがあるやろ」
「うん。山のふもとにあるやつね」
「そこで道はわかれているけど、山のほうに行くお地蔵さんの横の道をとおって、むかしは野辺の送りをした。大八車に棺をのせ、みんなでごろごろ挽いた。道の奥に村の墓があって、その前にむかしは窪みがあった。そこに薪を積んで、そのまま遺体を焼いた。
ぼくらは悪がきだったから、村でお葬式があったら、高学年の連中に連れられていそいで山に登り、焼き場見物をした。風向きがかわって煙がこっちにきたら、みんなで逃げた」
「・・ふ~ん」
「窪地のよこに、よく骨がすててあって、覗きに行った。いっぱいあった」
昭和30年代のことである。
「・・なんとも思わなかった? 気味悪いとか、なんとかしろよ、とか」
「なんでそんなこと、思うの? 昔はぜんぶ、そうだったよ。生きることも死ぬことも、何ということもなかった。
お葬式なんか、子供にとってはお祭りといっしょだ。子供はお菓子がもらえたし、よろこんでいたよ。”通夜菓子”っていって、たのしみだった。
でもぼくは食べず、こっそり田んぼに捨ててたけどね」
「平気で焼き場見物に行くくせに?」
「・・ぼくは複雑な子供だったのさ」
ぷぷぷぷぷっ

死というものが自然であった時代、子供は一見野蛮なくらしのなかで自分で行動し、ものを考え、感じ取っていきながら、大人になっていったのだろう。
文明化された都会に育ったわたしにはそんなしたたかさも、そして繊細さも、ない。
そんなことを、思った。

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2004年8月 2日 (月)

真夏の夜のケータイ短歌

7月31日(土)の夜、お皿を洗いながらテレビ東京系の『美の巨人たち』を見る。今週は「土門拳」。すこしむかしの日本の暮らし、そして子供たち。社会福祉など行き届いていなかった時代の不安と、絶望的な暮らし。けれど子供たちには夢があり、信じられる未来があった・・

いつものことながらいいものを見た、という満足感とともにNHKをふとみると『眠れない夜はケータイ短歌 - 貴方の歌が番組を作る』NHK教育とNHK-FM同時放送(当日22時~24時)をやっている。岡田斗司夫、枡野浩一、ふかわりょうなどの顔ぶれに、おお、これが評判の『ケータイ短歌』か、と思う。
「日常の言葉で紡ぐ若者たちの世界 」だなんて、きっとサムイ短歌もどきの百鬼夜行だろう、真夏の夜の怪談ばなし、最後まで見ていられるものかどうか肝試しのノリで見てみるのもいいではないか、と思って見ることにする(すみません)

だがこれが案外おもしろかった。なにげなく、自分の言葉で気負わずさらりと現代の生活や思いを詠みあげた投稿歌のみずみずしさ、新鮮さに目が覚めるおもいがした。
でも・・土門拳の写真の世界とはあまりにもちがいすぎる。『美の巨人たち』で見たばかりの、言葉なく写真の向こうから語りかけ迫ってくる人々の姿と、それは全然違うものがあった。

お題が三つ出ていた。
「夏の夜」「お弁当」「ハダカ」。これらを「携帯電話やパソコンで短歌募集中です」というわけ。
付け句というのもあった。それが少々難問。下の句<夏のせいにはしないでおこう>に合う上の句をつくる、というのだ。
実際、むずかしいらしく、出張野外スタジオのようなところで拉致?するようにつれてきた若いもんのつくった句を見て・・あまりいいとは思えなかったのか、「意図がつうじているのかっ!」と本部スタジオが切れかかるような手に汗握る不穏な展開もあり、おかしかった。だいたい夏の夜、お台場に遊びに来る連中をつかまえて「夏のせいにはしないでおこう」もないだろうと思う。「夏のせいだとしてしまおうか/夏のせいだと言い訳をする」的無責任な句ならきっといい句も出ただろうに、なぜこんな、「~のせいにはしない」なんて、てんで今の若者らしくない教訓くさい?、まっとうすぎるのを選んだんだろう。
それはともかく、このコーナーではあんまりいい歌があがってこないのにスタジオが苦悩・苦悶する様がやけにおかしかった。

+++++

「嘘を詠むなら全くない事、とてつもなき嘘を詠むべし、しからざればありのままに正直に詠むがよろしく候。雀が舌を剪られたとか、狸が婆に化けたなどの嘘は面白く候。」
~正岡子規「五たび歌よみに与ふる書」

ダイソーで100円で買った「正岡子規」だが、このところここのくだりがやけに気になる。
ええ、特に「雀が舌を剪られたとか、狸が婆に化けたなどの嘘は面白く候」がいいなあ、と。
「日常の言葉で紡ぐ若者たちの世界 」にこんな嘘は入り込めないと思う。
なぜなら「日常の言葉」は日常などを「ありのままに正直に」あらわすのにはいいけれど、「とてつもなき嘘」は無理かもしれないから。
でもきっと、次世代ケータイ短歌をつくるひとたちはしなやかに、軽々といろんな無理を乗り越えて、短歌をつくりつづけるだろう。
そんなことを思った。

+++

『ケータイ短歌』秋の番組の感想もアップしました  ここ

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2004年7月27日 (火)

セクシーお天気予報 2

セクシーお天気予報、というわたしらしからぬブログを先日書いたが・・ここ

お天気お姉さん・小杉みさはDVDも出していた

これによると、お姉さんは「小学校の教諭だった」んだ~~!!

教諭、ですよ、教諭。
だから指揮棒の使い方も堂にいってたんだ・・
お立ち台も、つまり教壇のノリだったんだ・・
なるほど。

それでいて予報士の試験もむづかしいのに受かってしまうあたり、ただものではない・・

そう、先日の「サンジャポ」の錚々たるメンバーの突っ込みにひたすら耐え続け、切り返していたのか、流していたのか、天然なのか・・お姉さんはマカ不思議な応答をしていたが・・
「かわいい小学生がなにか言ってる」にっこり、状態だったってわけか・・
なるほど。

夏休み、お姉さんのかつての教え子たちも見ていたかもしれない、「サンジャポ」。
がんばれ先生!
そういえば、そんな声援が聞こえてきそうなコーナーだったと・・
って、空耳か?
・・もしかして、わたしが応援してた声なのか? 
何故?( ̄ー ̄;)ふっ。

 

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2004年7月25日 (日)

セクシーお天気予報 1

「サンデー・ジャポン」(毎日放送)の「セクシー予報士」、白いビキニがとってもお似合いのお天気お姉さん・小杉みさの天気予報、とやらを観る。
高いお立ち台のうえから指揮棒で天気図を説明する予報士をうえからしたから、なめまわるようにカメラは映し、夏休みの日曜日の朝から、まったくもって深夜放送のノリである。

それはさておき、お天気の解説は続き・・

「あたたかく湿った」(空気が・・)
「山を・・」
(高気圧と低気圧の)「谷間・・」
「もくもくもく・・」
「くだる・・」

そのほか、とてもここには書けない・・(^_^;)//・・言葉が続き・・
って、なぜ? ただの天気予報の用語なのに。

いえ、天気予報の解説があんなに危険な領域のものだと初めて知った次第。

ゲストのテリー伊藤が
「あなた勉強不足よ」
なんて怒っていたが・・

なんか、テリー伊藤ともあろうものが、意味もなく逆上してるって感じで、おかしかった。。( ´,_ゝ`)プッ。

「サンジャポ」には、宅八郎のような風貌をした、(名前は知らないが)めがねの女の子がいつも突然水着になってレポートするコーナーもある。
マニアなファンもいるらしい・・?

・・こんな話題ですみません。

おっ。
お天気お姉さん、「お色直し」して今度はピンクのビキニだっ!

ゲストの突っ込みにうろたえたか、
「気温が高いので、ぜひ水着でおでかけください」
などとおっしゃるお姉さん・・

最後、
「かなり不自然な天気予報でした」
というようなコメントがおかしかった・・

お姉さんお疲れ様。うちも午後から泳ぎに行きたいけど、どうですか。

・・では。

追加
その2 もあります(7/27)

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