« 2009年1月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月

2009年3月30日 (月)

パック

ここしばらく「PAC3」のニュースでもちきり。
どう読むんかいなと思ってたら「パックスリー」ですか。
というわけで「真夏の夜の夢」より。妖精「パック」のセリフ。

「はて、さて、なんと馬鹿者ばかりでござろうか、人間というものは 」 

メンデルスゾーンの鯨の指揮棒が尾を引きて空飛び去りにけり 永井陽子『モーツァルトの電話帳』

不謹慎でごめん。指揮棒ならぬミサイルが来るってのに・・

さて芥川龍之介『 http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/69_14933.html">河童 』の方は「バック」。

「どうもまことに相(あい)すみません。実はこの旦那(だんな)の気味悪がるのがおもしろかったものですから、つい調子に乗って悪戯(いたずら)をしたのです。どうか旦那も堪忍(かんにん)してください。」

でもこの漁師のバッグ、本当はパックじゃなかったんかな。って。
だってわたしずっと、パックって思いこんでたもん。

ってわけでミサイル「遺憾の意」。
こういうのは嫌いなタイプの画像だ。

48226e65

発射情報に注意を=政府、国民に呼び掛け
3月27日10時44分配信 時事通信


 河村建夫官房長官は27日午前の記者会見で、北朝鮮が来月4-8日に長距離弾道ミサイルとみられる「人工衛星」発射を予告していることに関し、「北朝鮮から飛翔(ひしょう)体が発射された場合、政府は速やかに必要な情報をお伝えする。テレビ、ラジオ等の情報に注意してほしい」と呼び掛けた。
 河村長官は、北朝鮮の「衛星」について「通常はわが国領域内に落下することはない」と指摘。「国民は平常通りの生活、業務を続けてほしい」と語り、冷静に対応するよう促した。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月27日 (金)

お葬式

職場の方のご家族にご不幸があり、告別式の受付のお手伝いに行くことになりました。

「この3/31が契約終了日で雇い止めになる派遣の立場の私が通りますよ」
って受付に来られたらお相手に悪いのでは、と自虐じゃなくって何度も総務の部長さんに言ったんですが。
それは気にしなくていい、と。いや、だから私じゃなくて相手が気にするのじゃないのか、と思うのですがそうですか。
使い捨て要員の私なんかが来てごめんなさい。でも最後のご奉公だと思い精一杯お勤めさせていただこうと思います、と。

ご近所の集会所って感じのところで、ご近所さんやらが仕切るお葬式で。
桜が咲いてたら絶好のお見送りになるのに、って思いながら、寒風ふきすさぶ吹きっさらしの玄関先で小二時間。

寒かったけど一応陽だまりの場所だったし、ストーブを用意してもらっていたから助かった。

それにしても、受付の横で火にあたってばかりで大声でしゃべってるじいさまたち、うるさかった。
うるさかったけど親切で気のいい方ばかりで助かった。

んがんがといつまでつづくものがたり風吹きすさぶ東国の夜を 永井陽子『モーツアルトの電話帳』
んがんがと語りあかせる通夜なれば仏のはずの婆さまもゐて 永井陽子『小さなヴァイオリンが欲しくて』

いやぁ、通夜じゃないけどリアルでこの歌の世界を体験しようとはw

いっしょに受付席にいた方もいい方ばかりで、お葬式で楽しかった、なんて不謹慎だけど、すっかりうちとけて、またお会いできたらいいね、って。

受付の方々はお食事して帰ってもらわなくては困ります。それがしきたりです、って世話をされる方に言われ、
寒い中でいただいたお味噌汁のあたたかさ。ばりばりと噛んだおおきなタクアンのおいしさ。
・・心にしみた。

転勤(退職届は出すが、転勤って扱いになるらしい。もぅなにが何やら)が近くて不安で押しつぶされそうな毎日だけど・・

なんとか会館とかで行われるような、ソツがないけどあくまでビジネスライクであたたかさのないお葬式とかに比べると、
ご近所の方がそれぞれ適材適所で手分けして働いて、各自一生懸命働くことで故人を偲んでる感のある今日のようなお葬式ってのは、いいなぁ、と。

亡くなったかたのおかげで、なんだか心がほぐれたような、春の陽だまりのような一日だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月23日 (月)

現実逃避

朝、洗面所でうぐいすの声をきいた。
うちはマンションの八階だが山に添っているため、森の中のような部屋なのである。
朝六時には寺の鐘の音や自衛隊のラッパの音が聞こえたりする。

うぐいすはまだ下手だったが、初音にしてはととのった声だった。
エレベーターで乗り合わせた方と、寒いが桜が咲き始めたこと、鶯の声をきいたことなどを話題にしたりした。

マンションに人の声せぬゆふぐれがたはからうじて保つ自分を 永井陽子『小さなヴァイオリンが欲しくて』
何もない誰もゐないとくりかへす風強き日のできごとでした 永井陽子『小さなヴァイオリンが欲しくて』

同じ職場の方が博学多才なひとで、もしかしたら日曜大工ならぬ日曜作家として活躍されてる某ミステリー作家さんではないかとマジで疑い始めて数カ月。だって委細省略ながら思い当たるふしがいろいろあるんだもん。
それはさておき。
はたしてその人・のりのり@仮名 がミステリー作家か否かを推理する日々、ってどーでもいーよーなこれってなんのミステリーな日々の結果・・委細は省略するがさまざまなデーターの分析の結果、のりのり@仮名 は某ミステリー作家さんじゃ、なさそうだということ。ざんねん。とはいえなんだか現実逃避にうってつけのたのしい調査だった。

現実逃避ってのには二つ意味があって・・
ひとつは現実から逃れるってこと。それはそうなんだけどね。
「夢をあきらめて、現実に逃げるって現実逃避。これはあかんで」
これは カイザー@仮名 のお言葉。
うん、そう思う。てか、わたしこのごろそればっかり。

がんばろ。きっとまた、いい出会いがあるよ!
ってこれもわたしと同じ転勤組の もとさん@仮名。
もとさんはわたしよりうんと若い。でもこの世界でのキャリアは長い。
ありがと、ありがと。
そう、おもった。

昨日の熱がまだ残ってくるしい一日。
ぼやーっとして頭が働かないのでもっぱら肉体労働にはげむ。
にしても判断狂いがちでトホホだった。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年3月22日 (日)

発熱

・・なんだか風邪をひいたみたい。
連休のさいご、手によりをかけて・・と思ってたが、家族には外で食べてきて、と言い、わたしはひとりでお粥なんぞをつくってたべる。

春になるとちぴこを思い出す。野鳥のカワラヒワであったが、なぜか人に慣れていて、ベランダにいたわたしの肩にとまってきた。それが出会い。

ずっとずっと幸せだった。

あんなにちいさくって軽くって、でもいつもいっしょうけんめいで。
かわいくって賢くって、声がすばらしかった。
思い出すとほほえみが、そしてため息がでてくる。

河原鶸(かはらひは)渉(わた)るまひるのさざれ水禱りて人を病ましむるかな 塚本邦雄 『されど遊星』

三男が友人たちと語らい今はもう誰もいない嫁ぎ先の家に一泊。
親は来るな
って若衆宿か。
気になったので次男をお目付けに送り込んどいたが、たのしかったみたい。

それだけ。

家族七人棲みゐしころの浴槽のにごりふとなつかしき冬至ぞ 塚本邦雄 『献身』

・・冬至じゃなくって、春至、いや春分のころ。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月21日 (土)

夏来るまへに

もうすぐ四月で、一年契約だった今の職場での仕事がおわる。

死刑判決がでている囚人のブログが話題になっているらしいが( ここ )
春。もうすぐ去らなければならない者が見れば、世の中はこんなに美しく、いとおしいものかと。

・・年齢上、正規職になることは不可能で、正規の方が来るまでのつなぎだと最初から納得しての就職だったけど、無職でいるよりいいや、と思って働きだした。
このご時世、どうにも使えない私なのに、働けるだけで幸せ、と。
一昨年はじめて十数年ぶりに社会復帰、至らないながら一生懸命で、若い人やベテランやらの間で、まっさらな心で働いた。

一年がんばってやってきて、でもやっぱり「つなぎ」にすぎなかったんだなぁ、ってあらためて思い知らされて。

職場のみなさん、一年で使ひ捨てられるだけのわたしとわかってゐながら本当に親切に、やさしくしてくださってありがたう。みほおはとてもしあわせでござゐましたみんなと働けて。みなさんがとても良いひとばかりだつたのでついつい錯覚してしまひいつまでも一緒にゐたいなと。一緒にゐれたら幸せなのにと思ってしまひました。でも一緒にゐたかったですほんたうにとここで書いても仕方ないんですけれどそうですけれど。

わかっていたけれど。
一生懸命やりすぎるひと。派遣先に情をもってしまうひと。
そういうひとは派遣にむいてないって聞いた。
わたしは派遣じゃないけれど、不安定な身分なのはおんなじで。
そうだよね。むいてなかったんだよね。
・・割り切れなくって、当然だよね。

しかたないだろ、そうなんだから。
しかたない。しかたない。
正規職につけないのも不安定な身分なのも。
しかたないわたしなんだ。
・・って思うのはつらい。

きのふけふけんもほろろの雉のこゑ聞きしかな履歴問ふ社会にて  永井陽子『小さなヴァイオリンが欲しくて』

今の職場の上司の方が一生懸命になって次の仕事場をさがしてくださった。ほんと、どこまでも親切でやさしいひとなんだ、上司の方も(男だが実はかなりコアな宝塚ファンだった、って先日知った)。
で、先日面接にいってきた。
ここでも一年でバイバイか。
そう思ったら行きたくない面接だったけど、そういうわけにはいかず・・
いろんな意味で、つらい。

ゆめのなかには霧がながれてゐたるかな夢よりもなほ遠くへゆきたし 永井陽子『〃』
いまいちどすず風のやうな歌書かむ書かば死ぬらむ夏来るまへに 永井陽子『〃』

今日、夫の家のお墓参り。
お墓のうしろにまわってびっくり。建立者として舅と姑と夫の名前が彫ってある。
「ずるい。僕の名前がない」
と次男。いやそういうはなしじゃないだろ。お母さんは仲間はずれってことでしょ。
って言ってやると、おかあさんはこの家の者じゃないから。おかあさんは誇り高き栄光のハプスブルグ家の娘だから、と。なんですかそれ。
・・それよりなんだ、今まで気付かなかったってことじゃん、と次男。
「今まで気付かなかったのね、おほほほ」
桜や梅や木蓮や。
春の花々の花の影で、亡きお姑さんが笑っている気がしました(棒読み

帰り、夫と海沿いのホテルで夕食。「死者の書」さながら、春分の日没を堪能する。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月16日 (月)

星の人

昨日は「短歌人」の3月兵庫歌会。研究会は永井陽子。この年齢にしてはじめての発表なんで大緊張。資料はすでに先月配っておいたが、追加を用意。コピー機がドアの側にあって、人の出入りのたびに風が入って資料が固定してコピーできず、泣きそうになる。
林悠子さんや岡崎経子さんが資料をもってきてくださり、助けていただく。

永井陽子は「短歌人」の星であった。星でありつづけた。  (略) 思えば、永井陽子はうたうために生れた人であった。短歌という詩型にえらばれた人といってもいいだろう。高瀬一誌

関西歌会にはじめて行ったときかな。
「永井さんが見たい」
その一心だった。高瀬さんの「他己紹介」に呼ばれて立った姿は、まさに、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
って感じだった。
遠くの席からいっしょうけんめい背伸びして背伸びして、永井さんの姿を目に焼き付けた。かぼそい、はかなげな横顔で、まっすぐな髪がつやつやして、きれいだった。こちらの方なんか全然見てくれなかった。でも、もう、それだけで満足だった。

歌会はもちろん無記名だったが、そのときの歌、

奥さんと呼ばれためらふ一瞬をはうれんさうはつやつやと揺れ  永井陽子

無記名なんで誰の作品かわからなかったのだが、
「これは不倫の歌だね」
と高瀬さんが評したのにびっくり、永井さんの作品だったので再度びっくり。

発表では、高瀬さんが永井さんについて書いた、
星の人。うたうために生れた人。
その観点でずいぶんと勝手なことをしゃべった。そして、さまざまなことを聞かせていただいた。いい経験だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年4月 »