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2006年1月31日 (火)

半日村・・

うちの近くにも、ものすごい山のなかにちいさな集落がいくつもあったりして、それらはたいがい、大昔の合戦の名残というか歴史があり、落人部落、平家部落、山上部落などというくくりかたがされているようだ。
だからといって昔の生活をしているわけなどなく、電気も水道も通っていれば、選挙のときは宣伝カーだってやってくる。
山からおりてきてうちの近所にすんでいるというひともいるが、それは火事で集落が滅んでしまったからだという。
もといた山を懐かしみ話すそのくちぶりはいつも楽しげで、今はもうどこにもないその村とそこでのくらしの物語は、いつも物語りめいてうつくしい。
物語めいているといえば、春先など、山菜などを採りにいくついでについ、山奥にぽっかりと開けたような村に迷い込むことがある。
なんとなく山中をドライブしていたら、村祭りに行き会ってしまった、ということもある。
・・神社やお堂などもそなえられていてささやかながらもひっそりと、
でもどこか暗く、森の奥ふかく閉ざされている、そんな村の祭りは
にぎやかに人が集まって鉦や太鼓を鳴らしていてもやはりどこかさびしく、もの静かで、
・・あれは本当にあったことだったのか、と何年たったあとでも思い返したりする。

Shannnitimura

絵本「半日村」というのを読んだことがある。
半日しか日が差さない、貧しい村に生まれた少年が決意したこととは・・ということだろうか。
それの現代版ニュースを読んだ。
半日村では村に光を呼び込むため山を崩すが、そのイタリアの村長は巨大鏡を使うという。
以下引用。

日照不足に悩む村、山に巨大鏡を設置する計画を発表 [ローマ 25日 ロイター] あなたが住む村が谷間にあり、冬に太陽の光が差し込まず、薄暗いところだとしたら……。どうしますか?

イタリアのヴィガネラ村の村長は、「山に鏡を置いて、太陽の光を村の中心部に反射させればいい」と述べ、ピエモンテ州にこのプロジェクトの承認を求めている。

ピエルフランコ・ミダリ村長は、「きっと承認されると思います。次の問題はお金ですね」とコメントした。

ヴィガネラ村は人口わずか70人の小さな村で、谷間に位置するため、「暗闇期間」と呼ばれる毎年11月11日から2月2日まで間、ほとんど日光が当たらない。

ミダリ氏は建築家の友人からアドバイスを受け、太陽を追跡する縦5メートル、横8メートルの鏡を山に設置する計画を練ったという。

計算によると、「暗闇期間」でも最低6時間は日の光を得ることができる、とミダリ氏は言う。また、このプロジェクトの費用は10万ユーロ(約1420万円)と見積もられている。

「現在、村の中心部は閑散とした状況です。冬の暗闇時期、太陽の光を得ることができるオアシスを作りたいのです。貧乏な我が村に観光客を呼ぶきっかけになると思います」と村長は語る。

「それに、直射日光を浴びる量が減るとうつ病になる、という研究結果もあることですから、ある意味治療に繋がるとも言えます」

最初はこのプロジェクトに懐疑的だった村民たちも、今では全員が計画を熱心に支持しているという。

計画が発表された後、同じ問題を抱えるアメリカやカナダの地方自治体から、ミダリ村長に連絡があったそうだ。

ブレンバーナ谷にある村の村長は、もっと思い切ったプランを発表している。日光を遮る山を約25メートル切り崩してしまう計画だ。こちら

・・「半日村」では山を崩すことはいいことのように思っていたが、
今じゃ環境破壊問題とか、きっとあるんだろうな。

・・巨大鏡を使うなんて、まんまガンダムにでてきた最終兵器ソーラ・レイじゃん。
・・と思っていたら、ほんまにソーラ・レイをつくってるひとがいたらしゅい。
ソーラ・デス・レイだって。悪趣味。ここ

ともあれ・・
「暗闇期間」と呼ばれる毎年11月11日から2月2日まで間、ほとんど日光が当たらない、というヴィガネラ村。
今日で一月がおわるから・・
もうすぐ光が仰げるのね。春が来るのね。
よかった。

そろそろ節分。イタリアのこの村に節分って意識はないとおもうけど、でも必死になって待っているんだろうな、太陽を。
日本もまだ雪にとざされタイヘンなところが多いけれど。
遠い国の小さな村にはもうすぐ春がきて、お日様が届くんだな、と思ったら、
なんだかすごくうれしい気持ちになる。

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コメント

半日村だが・・
そんな不便なところにいないで、よそに行けば?、なんてことが選択肢に存在しないのがかなしいなあ、と思ってみたり。

そんなところに住むことになった先人の苦難や歴史ということなどにも触れて欲しかったなあ、と今ではおもったりする>半日村

のちに村人たちによって崩されることになった山に、本当はそれまで守られていたというような、つらい歴史があったんじゃないかなあ、とか。
読みすぎかなあ。

そういえば昨日テレビでやってた「戦国自衛隊」の作者の半村良っての、微妙に「半日村」に似てるってか。

投稿: 美頬 | 2006年2月 1日 (水) 07時53分

そんな不便なところにいないで、よそに行けば?、なんてことが選択肢に存在しないのがかなしいなあというのは常々、美頬さんにも思っていたのですが。

投稿: 佐山 | 2006年2月 1日 (水) 10時11分

全米が泣いた! (うそ

http://sosite.blog.ocn.ne.jp/sub_rosa/2004/06/post_47.html" rel="nofollow">http://sosite.blog.ocn.ne.jp/sub_rosa/2004/06/post_47.html

↑全ては仕組まれていたのか!?ってなおはなしです。
ほんま、なんで逃げ出せないのか、自分でも謎。

投稿: 美頬 | 2006年2月 1日 (水) 13時53分

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