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2005年3月 3日 (木)

眠狂四郎とお雛様

雛祭りである。

わたしが学生時代にはまった時代小説といったら、「眠狂四郎」シリーズであった。
そう、柴田錬三郎の代表作のひとつ。

狂四郎、といってもこれこれ ではない
でも現代でも人気あるんね。漫画化もされてるみたい・・でもこれって・・
あんまりイメージじゃないなあ。やっぱ、雷蔵でなきゃあ(苦笑

封建の世に、転びバテレンと武士の娘との間に生まれた、虚無と孤独の影をひいて生きる謎の剣士・眠狂四郎。
現代だったらぜったい許されないようなヒドイ場面続出、つうかそればっかしのような気もする、悪の魅力あふれる時代劇。

でも案外律儀なところもあり、妻もいる。
その名が美保代。そう、わたしとなにげに似ているなまえ。(えっへん

ひどい結ばれ方をした宿命の夫・狂四郎に、美保代はつくしてつくして、つくしまくる。
けれども狂四郎は元祖エロスとバイオレンスで元祖孤独な悪のヒーローな奴だから、絶世の美女に純愛をささげられても当然ながらほっちっち。
それどころかあっちこっちで悪名をながしまくり、やりたい放題し放題。

もちろん美保代もあっぱれ狂四郎の妻と名乗るほどだから。
周囲もそう遇するだけの器量の持ち主だから、当然ながらいろんなことに巻き込まれるのだが。
けれどもあわや、の場面では狂四郎、なぜか奇跡のようにあらわれ、彼ながらのまごころを見せ美保代を喜ばせるもつかのま、また行方を告げぬ旅に出る。

その美保代が夫、狂四郎との愛のしるしとして大切に守るのが、ふたりを結ばせるもとになった「お直衣雛」なのだ。
(いきさつは映画版ながらここここを参考に )
とまれ、来る春も来る春も、帰らぬ夫、狂四郎の帰りを待ちながら、ままごとのようなひな祭りをひとり、静かにたのしむ美保代・・

狂四郎の羽織は美保代が仕立てる。その紋はクルス・・バテレンのしるしだ。
つうことはお雛様だって手を加えていた可能性もあり

十字紋なり天草の雛道具 品川鈴子

というかんじだったかも・・と妄想。

ところでお直衣雛、ってどんなんだろ、と思ってたらこんなのだった。なぜかがっくり  これ

(おまけ)
◆狂四郎シリーズのなかでわたしが好きなのは、結核にやられた美青年剣士・白鳥主膳(狂四郎のライバル。美保代をひそかに愛している)の次に、じつは「備前屋」であったりした。
いわゆる「そちもワルよのう」といわれる豪商。狂四郎と敵対しつつ場合によったら手を結ぶところもありいの、というお互い利用しあいながら隙をうかがいあうような緊張した関係、融通無碍なところがいかにも、といった感じで、よかった。
風流を解し、句会をひらいてその席に狂四郎を招くということもやってのけ、その場で狂四郎は
浪人の肩とがりけり秋の暮
なる句をしれっと、ものしている。
(ちなみに備前屋は(鴬の色や雀のおどり笛) なかなかである。でも季節はなんだったんだろ。たしか春だったような覚えがあるが/笑)   参考 ここここ

江戸時代がおわりもしも明治の御世まで狂四郎が生きていたら・・
俳句の師匠にでもなっていて、子規あたりの台頭を笑っていただろう、という説を読んだことがある・・(あはは

◆狂四郎といえば円月殺法。その愛刀「無想正宗」だが・・
攻殻機動隊の原作者が「士郎正宗」、ですよね。
いえ別にどうってことないんですけど・・なんかあるのかしらん。

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コメント

菊池秀行の『バンパイアハンターD』も、眠狂四郎を意識しているとか。今日は日向子の初節句でした。

ところで最近ミクシィというものにどっぷりはまっているのですが御存知でしょうか?

投稿: 佐山 | 2005年3月 3日 (木) 23時08分

すいません。二重投稿してしまいました。

投稿: 佐山 | 2005年3月 3日 (木) 23時09分

きゃあ~佐山さま^^☆

お久しぶりです。
日向子ちゃんの初節句ですか!!
おめでとうございます!

    ∧,,∧        ∧,,∧
    ミ*゚Д゚彡    ミ’-’*彡
    λ∩/ヽ      λ∀/ヽ
  ノ OO /入    ノ OO /')
  /=彡甲ミ= ハ  《=彡人ミ= ハ
 [|||||||||||||||||||||]  [|||||||||||||||||||||]


ひなまちゅり、おめでとー

ときどきOCNさん、重くなって投稿がしにくくなることがあるそうです。二重のところ、削除させていただきました。ほんとにごめんなさい。

ミクシィならしってます・・でもまだだれもご招待してくれなくって。どんなとこか見てみたい気もしますが・・こんなにオープンになってしまっていいのかしらとも思いますが。
佐山さまがどっぷりはまるって・・うう~ん。おそるべし、ですね。

参考:ニクシィ(笑)→ http://www.nixi.jp/" rel="nofollow">http://www.nixi.jp/

そうですねえ。
狂四郎とD。
漫画版はそれを意識してるのかなあ。

投稿: 美頬 | 2005年3月 4日 (金) 08時06分

じゃあちょっと招待しますね。

投稿: 佐山 | 2005年3月 4日 (金) 11時12分

雪にけぶる茱萸坂は、工事中の官邸と参院予算委員会が開かれている議事堂です。ひなまつりと言えば、わたしたちのこどもたちは男ばかりですので、私が7歳のころご招待をうけた同級生のおねえさまのひなまつりの想い出程度です。着物とぼんぼり、それはそれは甘くてきれいな世界でしたね。なお、「雷蔵命」については、実家のとなりにある曹洞宗の古刹の奥様のことですが、時間がないのでご説明は省略させていただきますね。

投稿: ぐみ坂のかぜ | 2005年3月 4日 (金) 14時36分

佐山さま~☆
  ∧_∧  o゜*。o
 ( ・∀・/⌒ヽ*゜* )
 (、_つヾ    )。*o
 | | | ̄ ̄' ゜
 (__)_)

ご親切アリガトー☆


ぐみ坂のかぜさま~☆

そちらは雪だったのですね。
ええ、予算委員会の中継、ちっとだけですが、見てましたよ。

>私が7歳のころご招待をうけた同級生のおねえさまのひなまつりの想い出
>着物とぼんぼり、それはそれは甘くてきれいな世界でしたね。

そうなんですよね。
男の子にとってもなつかしい、いい思い出の行事ですよね。
甘酒はいただかれなかったんですか?
冬はいろんな行事が多いですね。
つらい冬をひとつひとつ、のりこえていく標にしているんでしょうね。
春が待たれますよね。

投稿: 美頬 | 2005年3月 4日 (金) 16時46分

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