ROMEを見終えるまで、死ねない
ここ数日点滴に縛られててなにもできなかったのをいいことに
読んだ本:
山崎豊子「花のれん」
健全&痛快すぎてある意味びっくり
イケメンでダめんずだった旦那が死んで、邪魔者がいなくなった
超しっかりものの超元気印な御寮人はんが
向かうところ敵なしの勢いで商売頑張りまくり
超成功しまくるおはなし
ピンチをチャンスにする浪速のど根性ものだから仕方ないにしても、
あまりに能天気すぎるきらいはあり
とはいうものの、ところどころはさまれたしっとりとした情感はいい
藤沢周平「蝉しぐれ」
点滴の針が逆さまになっても読みきったるぞ!という執念で一日で読破
感想:藩の跡継ぎ問題にかかわる騒動で切腹させられた父の遺骸を荷車で主人公が運ぶ場面、
映画やTVでチラ見したのと微妙に違ってて微妙にびっくり
さて、舞台になった海坂藩について、wikiでは「藤沢は、一時期俳句を投稿していた句誌『海坂』から、作品の舞台となる世界に海坂藩の名を与えた。」
とあった
へー
それはともかく
「こんにち「海坂藩」は藤沢の描く架空の小藩の代名詞のように見なされており、小藩を舞台にした一連の作品が「海坂もの」と呼ばれることがある。」
「作品によって「海坂藩」の歴史・地理的描写に異同があるため、すべての作品の設定を一つの地図や年表に収めることは不可能である。しかし大まかな傾向は共通しており、モデルとされる庄内藩の歴史・地理を思わせる描写が行われている。」
というわけでファンによる海坂藩の地図もできているらしい・・
読みながら頭の中で地図を描いてたから迷子にはならなかったけど、
実はワタクシ、現在住んでるのは某城下町のはずれで、
城下町の常として地名も似たようなのは当然なのだけれど
光景が重なって見えてしまうのは仕方ない・・
+
海外ドラマ「ROME」
ローマはもちろん架空の海坂藩と違い実在の都市ではあるが、
なんとまあ、ファンタジーとバイオレンスと欲望の魔都であったことか
DVDを交換する手間すら惜しんで
ここ数日ひたすら見つづけながら
うすぼんやりとした既視感に気づいてたが、やっぱり
大ヒットバカ映画「テルマエロマエ」に、その壮大なセットを提供していたらしい
それどころか「ROME」にはまりまくった作者が
熱にうなされたような感動そのまま描きあげたのが「THERMAE ROMAE」のはじまりだったらしい・・ここ
・・むかし昔「源氏物語」にうなされた娘っこが「更級日記」を書き上げた前例を思い出しますなあ
タイトルがモロにかぶってるんはもちろん、
なにしろいくら似たような名前ばっかりな古代ローマだから仕方ないにしても
「THERMAE ROMAE」の主人公ってば
「ROME」の主人公と同じ「ルシウス」にしちゃうぐらいの熱中ぶりなんだもん
・・きっとスタッフにもその熱病は感染してしまったのに違いない
タイトルやフォントの雰囲気や
冒頭の古地図シーンや、
「THERMAE ROMAE」未公開の温泉劇場「古代ローマ帝国」はもろ、
「ROME」劇中の妙な再現劇に似てる気もするし
「THERMAE ROMAE」に時々でてくる謎なオペラ歌手はというと、
「ROME」のデブなくせに身体能力が妙にキレのいい広報官に似てる気がするし・・
まあその他いろいろ
「ROME」を「THERMAE ROMAE」がいろいろぱくり
リスペクしているのは確かだろう
ということで事実は小説より奇なりな
歴史ものに名を借りたドロドロ系シリアス西洋活劇「ROME」。
過激すぎてお下品きわまりない、むしろ嫌悪感しかもたらさない性的場面は無視・無視!
そんなことを避けるあまりこのドラマを見ずにいるのはもったいない!
「平清盛」終了後の喪失感にうつけのようになっておりましたわたくしの心を
すっかりワシ掴みしております
続編ができるらしい「テルマエ」
本家「ROME」も是非とも続編を・・!と思います(エロは削除の方向で
そんでもって今度は「テルマエ」のセットで「ROME」を撮影するってのもアリかとおもいます?
+
しづかなる大和の寺を覗きみぬ聖娼婦百済観音の足 葛原妙子
大和=古代日本の「ROME」ということで・・
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