2009年7月 4日 (土)

テラスの風

いろいろと問題はあるにしても、マンションの部屋は眺めがよく、委細省略ながら田舎の都会の郊外の森のなかにあるので小鳥の声なんかほしいままで、それだけでしあわせだって思ってしまう。眠れなくって夜明け前に目が覚めても、テラスに出て夜明け前の空を眺めたり風に吹かれたり早起きの小鳥の声を浴びるように聞いたり薔薇のつぼみを数えたりしながらぼんやりしてるだけで、なんだかいろいろ気分がリセットされてしまう。

けふ郭公 昨夜聞きしは不如帰 きみに語りて眠りに入らむ みほ

これは先日の歌会に出した一首。
というわけで森にはカッコウやホトトギスなんかも来るわけで、なかなかなんである。

今頃のお楽しみはフクロウで、

わたり来てひと夜を鳴きし青葉木菟二夜は遠く啼きて今日なし 馬場あき子

なんかリアルそのもので。いつかは本当に二晩連続で聞いて三日目の夜は聞けなくて。本当だな、と笑
今年は・・聞いたっけ。よく覚えてない。

相変わらずいろいろな事ばかりでなんなんだ、な毎日だけどそういえば今年フクロウの声を聞いたっけどうだったけ、って悩むのって・・

・・最近いちばんまともな悩み事のような気がする笑

われの住むマンション八階うはの空まことにわれはうはの空に住む みほ

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2009年6月25日 (木)

封筒

仕事のきつさをひとつ越え、またひとつヤマはあるんだけどひとまず今夜だけはゆっくりとしたいな、と。
晩御飯とかもお弁当を買ってきて済ます、ってのが続いてたからひさしぶりになにかつくりたくて。
だから茗荷。

・・昼間事務室から貰った古封筒を使っててびっくり。
転勤前の職場の印刷。そんでもって日付からみるとその職場から私に関する書類などを郵送したものらしい。

今を去ること三か月前。
転勤がつらくてかなしくて。でもどうすることもできなくて。なにか奇跡が起きないものか。そんなことすら考えたりしてて。
とはいえ粛々と事態は進み。
・・運命を決めた封筒に、偶然遭うか、と。

深き井戸にこゑ放つごと封筒のなか深ぶかと手紙をさめつ みほ

ここ数日、前の職場のことばかり思い出してた。だからこんなことがおこるのね、ってそんなバカな。
なんかひどく動揺したんで使わず捨てた。
こういう偶然は気持ちが弱ってるときには困る、ホント。
・・とくに茗荷でも食べて忘れたいような嫌なことがあったときには。

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2009年5月24日 (日)

日頃はなにとも

子供たちの学校、休校が続いていて正直困っていたが、私自身もこのところずっと、体力的に弱っていた。

平家物語に
「日頃はなにともおぼえぬ鎧が、けふはおもうな(ッ)たるぞや」と木曽義仲が自身の衰えを呟く場面があるが、
日頃はなにともおぼえぬ鞄が、けふはおもうな(ッ)たるぞや
日頃はなにともおぼえぬスーツが、けふはおもうな(ッ)たるぞや
って感じになっていたんです。

そーいえば前の職場でもタイヘンだったころ、何の気なしに同じセリフを のりのり@仮名 に漏らしたところ、のりのり@仮名 ってば
「御身も未だ疲れさせ給はず(あなたさまのお体は、まだまだお疲れではございませぬ)」
って原文で返してくれて、よくゆーよ、ってふたりして暗い笑ひを漏らしたもんでしたが。
のりのり@仮名、どうしてるかな・・(遠い目

「御身も未だ疲れさせ給はず、御馬も弱り候はず。なにによ(ッ)てか一両の御着背長(おんきせなが)を重うは思し召し候べき。それは御方(みかた)に御勢が候はねば、臆病でこそさは思し召し候へ。兼平一人候とも、余の武者千騎と思し召せ。(あなたさまのお体は、まだまだお疲れではございませぬ。御馬も、弱ってはおりませぬ。それなのに、どうして一両ほどの御着背長を重いなどとおっしゃるのでしょうか。もしやあなた様が、臆病になっているからではございませんか。味方の御勢はなくとも、兼平がいるではありませんか。私一人であっても、武者千騎ありと思し召せ)」 『平家物語』

体調のよき日の朝はハンガーに服かけるさへ心たのしく 伊藤俊郎『夢中遊行』

はやくこういう日に戻りたい・・

雹二、三たばしり落ちつ ソフホーズの遠(をち)の山並まだ明るくて 伊藤俊郎『夢中遊行』

このごろ鞄にこの歌集を入れてはあちこちで読み歩いている。著者は敗戦後シベリアに三年間抑留された経験を持つという。この一首は「抑留の日々に」と題された一連のその時代のもので、24、5歳ごろの作品というが明るい歌が多い。「雹二、三たばしり落ちつ」は「もののふの矢並みつくろふ籠手(こて)の上に霰(あられ)たばしる那須の篠原 源実朝」を連想させるが、霰ではなく「雹」なのがこの歌のつよさであり、そして著者の強さでもあろう。

霧深き作業帰りの道の闇誰か煙草の赤き火を投げぬ 伊藤俊郎『夢中遊行』

誰かが投げた煙草の火の赤さ。この「赤」に限らず抑留中の一連は色彩が豊かだが、それは色彩に対する飢餓というような簡単な言葉でくくられるような生半可なものではない。

そういえば新型ウイルスは、Aソ連型と同じH1N1らしいが・・)ここ

太陽(ひ)はつひに中天に達せずシベリアの雪の地平を低く流らふ 伊藤俊郎『夢中遊行』

・・こんなところから、はるばるやってきたんだろうな(違うかも

風邪に臥し三日見ぬ間にわが庭の花ほととぎす咲きそろひけり 伊藤俊郎 『夢中遊行』

花ほととぎす咲くころには、この流行も終わっていればいいのに。

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2009年5月17日 (日)

準戒厳令

・・戒厳令っていうのもなんだけど、新型インフルエンザのおはなし。
むかし読んだカミュの「ペスト」を思いだす。
ペスト発生により封鎖された町。次々に死んでいく人々。
・・重くたれこめた空の災厄の殻竿
って文章があった気がする。「殻竿」ってなになのかわからんまま、辞書をひく時間も惜しんでとにかくその圧倒的なイメージに引きずられつつ読んだっけ。
で、今もわからずじまい。おかげで覚えてるんかもしれんけどv

二週間ほど前から実は医療関係者の友人から警告されてて、それを信じて備蓄用の食料なんかも買い集めてたけど、まさか、という気持ちも実はあったりした。
花鎮祭じゃないけど桜が散るころって疫病の流行が多いらしいから、でもカナダやメキシコと桜は関係ないけど、って思ってたりしてた。

連絡網があり、うちの子らの通ってる学校、休校決定。中間試験も延期。わー。
子供は単純に喜んでるけど・・
夫の会社も「感染が発表されてる区域に居住乃至家族が通学している社員は一日自宅待機」だと。
感染区域を通って通勤してる俺はどうなる、って夫。
たしか「ペスト」に、封鎖された町の海岸で夜、泳ぐ場面があった気がする。
・・酒鬼薔薇事件のときもタイヘンだったけど、
地震に続き、神戸およびその周辺はどうなってるんだろう。

・・で、感染して治癒した高校生のメモが発表されてて、そこに
誹謗中傷はしないで云々
って書いてて、それがちゃんとした漢字でかいてあったの。
繰り返すけどちゃんとした漢字使ってる。どこの高校生?って思ってたけど神戸高校なんね。
なるほど、って漢字に感心した次第。おしまい。

しゃぶらむと口に入れたる体温計 草叢(くさむら)のごとき微熱喚びをり 柚木圭也『心音(ノイズ)』

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気持ちのいい場所

月光酢の香放つときしもわが戀ふる弦楽四重奏曲「激怒」  塚本邦雄『風雅和歌集』

先日、委細省略ながらさすがのわたしも激怒しかかったことがあり、
疲れきっているんである。

どれほど「ろくでもない世界」に住まいしようとも、その人の周囲だけは、それがわずかな空間、わずかな人々によって構成されているローカルな場であっても、そこだけは例外的に「気分のいい世界」であるような場を立ち上げることのできる人間だけが、「未来社会」の担い手になりうる。 内田樹

そうなんだよね。
でもその「ろくでもない世界」から闖入者がやってくるんだよね、そのせっかく築こうとしてた「気分のいい世界」にね。
職場ではなにせわたしの方がストレンジャーだから、仕方ないんだよね・・

その、とても馴染めそうにないと思っていた今の職場だけど、心配して声をかけてくれたり話を聞いてくれたりする方もいてくれて・・
とりあえず感謝、なんである。

でも・・なんだかなあ。
蟹は自分の甲羅の大きさにしか穴を掘れないにしても・・
崩れそうなんだよ、砂が。

ってわけで、とりあえず家庭だけは気分ならぬ「気持ちのいい場所」にしたいなと思って、
薔薇を買ってきたり植えかえたりしてたら(ヲイ

注文してた家具が届く。

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あー。
わかった。このブログの中のひと、不適応を悩んでるみたいだけどやっぱりマトモじゃないわ、ってお思いの方々へ。
そんな高価なもんじゃないんです。アンティーク(激安)なんです、ってぜんぜん言い訳にならんか。

・・ともあれ、どんな人が使ってたんだろう、って手入れしながらしばし夢にふける。

夢もまた「気持ちいい場所」、のひとつなんである。

+追加+

お気に入りの空間なべて昏れやすくたそがれのやうな重さを持てり 柚木圭也『心音(ノイズ)』

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2009年5月10日 (日)

『レッド・クリフ』観たよ

「乃(なんじ)の子、平安」小喬のセリフ「レッド・クリフ2」より
乃の子、と書き孕むとよむ・・(画面)

いつから女は地球を歩き出したる風に孕む歩き方せり 高瀬一誌『喝采』

孕む、って言葉、あんまり好きじゃなかった。子作り、ってレベルなくらい嫌。
せめて赤ちゃん授かるっていうか、そういう言い方の方が好きというか。
でも「レッド・クリフ」にあった「乃の子」、というせりふに自分の感覚の狭さを思い知った。

風に孕む・・
不思議な語感だ。神話かなにか、そういうはなし、ありそうな。
高瀬さんの歌のなかでもとりわけ好きな一首だ。

えー、はなしかわって。
パンデミックになるまえに思い残すことなきよう・・ってわけじゃないけど、「レッド・クリフ2」行ってきました~

「1」のラストでなにゆえ突然サッカーを、とお疑いの諸君。なんと「少林サッカー」かハリポタの箒合戦か、ってな神的展開にまずはボー然となりたまえ。そんでもって「デブ助」と「おバカ」の定番的恋。死亡フラグたちまくりのこれでもか展開にこれはないでしょ、と。
そんでもって伝書鳩くん、大活躍でした~。亀も「汗かいて」元気でしたよ~。 「萌萌(馬)」も。
孫権の妹の江戸時代の腰元風「あ・れ~~~」のくるくるくるも必見。
そんでもって黄蓋じいさま、どうでもいいけど北大路欣也そっくりさんになってました(謎
で、投降するふりもなく爆弾突撃にびっくりしました~ 獅童の死を賭しての突撃はそのためだけの日本人キャストかと勘繰り? 北大路欣也そっくりさんと一緒だったからここは赤壁じゃなくってどっかの「203高地」かいなと軽く混乱。
てか、魚油ってあんなに燃えるもんなん? ガソリンよりすご~
でもって孔明が「風よ吹け~」って踊る場面、なかったっす。見たかったのに~~ほんまに三国志なん?
小喬が茶をたてて曹操を釘付けにするは(関西の方言でいうところの「茶でしばく」(お茶する)ってこのことか)、
そんでもってそれしきのことでほんま骨抜きににされて策をあやまる曹操もあんぐりだが、
でもって天上からラピュタのシータみたいに小喬が降ってくるは、
ってことはつまり曹操はムスカ大佐ってことか。周瑜はパズー?

周瑜と孔明はあいかわらずラブラブだし(こいつら見つめあってばかり。愛想つかして小喬は曹操に奔ったのかと。そのほうがいいよって途中で声援おくった私って・・)
逃げる曹操を関羽が逃がす場面はないし(「1」にあった無理やりな伏線、空ブリか)
諸葛キンはどこ? 鵬せんせいも。大喬は?
って謎はありますが、ま画面にむかって立ち上がって抗議するまでもなく「なんちゃって三国志」と思えばとっても楽しかった~、と。
満足度☆☆☆☆☆(星五つ。こんだけ突っ込んどいてこの結果かよ)

カメを買うカメを歩かすカメを殺す早くひとつのこと終わらせよ 高瀬一誌 『喝采』

あ、いや。例の如くカメ、今回もかっわいかったもんでv

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2009年5月 9日 (土)

体罰

むかしむかし。
そういえば教師をサービス産業従事者、って真顔で言ってた高校生がいたっけ。
生徒は金を払ってるんだから生徒は神さま。教師は金を払ってもらってる生徒にサービスすべき。教育は金を媒介に消費され、取引されるサービスなんだからと。
もちろん「教育は金を媒介に消費され」なんてムズカシイことはその子、言ってないけどさ、
そのあと読んだ内田樹の『下流志向』から補っただけだけ。
真剣にびっくりした。あんときのあいつ、バカなくせにまさか内田樹を知ってたんかい、とv

ほんたうは何を吐きたき今日は子のつばに汚せるブラウスの胸 辰巳泰子『紅い花』
女教師の髪燃えあがる学校もあると聞かされ何を慰む 〃
「校内暴力」と題された一連から

天草での体罰事件での最高裁での判決(判例ここ)。これゃ当然だろ、体罰されて当然。女の子を蹴ったり注意した教師のお尻を蹴ったりしたほうのガキが悪い、失礼なことしでかしたせいで大人にキレられて怒られるってこと世間ではよくあることなのにそれで眠れなくなりましたって裁判起こす親もどんだけモンスター(ワラ って風潮ななかでアサヒ・コムきっずは「子どもの権利にくわしい喜多明人教授(早稲田大学)の話」として「子どもの人権侵害についての判断がせばめられたことは残念」とのコメント。

・・?
ちゃんとした指導を受ける機会もなかったからこそこんな子供になってしまったことこそ人権云々だと思えるんですが? 
そういう考えこそ「下流志向」人間を増殖させると思うんですが違いますか?
注意してもわからない、そういう「仕方ない」子供なら仕方ないとしても、
アサヒ・コムきっずを読んでるほどの良い子のみなさんなら本当の人権とはなにか、よくわかっているはずだよねw

+記事引用+

熊本県天草市の小学校で2002年、男の先生が当時2年生だった男の子(いまは14歳)の胸もとをつかんで体を壁に押しあてるなどしてしかった行為が体罰にあたるかどうかが争われた訴訟の上告審で、最高裁判所は28日、「体罰にあたらない」と判断。体罰があったと認め、市に賠償(つぐないのお金をはらうこと)を命じた一、二審の判決を破棄(取り消すこと)し、男の子の賠償の求めを退けました。

 判決によると先生は、男の子が休み時間に廊下を通りかかった女の子をけり、注意した先生のおしりをけったことをしかりました。男の子は食欲がなくなるなどして、一時、通学できなくなりました。最高裁は「指導するためにしたことで、肉体的苦痛を与えるためではない」と指摘しました。

 子どもの権利にくわしい喜多明人教授(早稲田大学)の話 子どもの人権侵害についての判断がせばめられたことは残念。子どもの権利条約では、「子どもは暴力をふるわれたり、むごいあつかいなどを受けたりすることがないよう守られる」と定められており、体を傷つけられることだけでなく、心が傷つけられることからも守られなければなりません。小学生のみなさんは、苦しいことやつらいことがあったら、自分を責めたり、がまんしたりしないで、身近な大人に相談しましょう。

提供:朝日学生新聞社  ここ

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2009年5月 6日 (水)

新橋色

なんとなくテレビで某『相棒season6』を観てたら主人が上京するときのお楽しみ、新橋かいわいの新橋某スタンプコイン屋さんがドドーンと画面に。なんとそこで主人公の杉下右京こと水谷豊さんやらが聞き込みを。きゃー。
もちろん店名とか出てたりしてないけど、そりゃもうおなじみさんにはすぐにわかるってことで。しっかしなにげに本当のコイン屋でロケしてるんだな、と。さすが『相棒』、気合が違うとあらためてしみじみ感心。
「応対してる店員役は俳優さんだな。うしろにいるのが本物」と夫。
おおお。『相棒』にエキストラ出演ですか。すごいすごい。おばちゃんとおじさんと従業員さんらしき方々、帳簿かコインブックかなにげなく手にしながら演技してるぞ、と。
「黙示録」っておはなしで、おおきな展開につながる重大な場面なんですけど、そんなことそっちのけで騒ぐ騒ぐ。

ってわけで[切手趣味週間]1971年鏑木清方画「築地明石町」 の切手をばw 
いえビミョーにスタンプ(切手)~新橋つながりでv

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リビングを照らす灯りに仄浮かぶ新橋色の切子細工か 村田馨『疾風の囁き』 

ちなみに新橋色ってばこんな色。↓ 
Shinbashis

新橋とは東京の新橋のことですが、明治時代のおわりごろ新橋の芸者がこの色の着物を愛用して、それが世間にも流行したことから色名としてこう呼ばれるようになりました。緑みのある青ですが、従来の天然染料ではなく、欧米から導入された化学染料によって染められたこともあって、そのハイカラな感覚が当時の人にはとても新鮮に感じられたようです。
ここ

ほー。
「築地明石町」のひとの着物の色かな。
にしてもきれいな色だ。

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2009年5月 5日 (火)

1/12

そういえば以前の職場の送別会んとき、もと上司No2が
「いいところだからって人買いに騙されて売られた子が
(とんでもないところに騙されて売られてしまった)
って言いたげな目をして見るように、私を見ないでほしい」
って言ったっけ。どんな目だw

って病院のお医者さんに言ったところ、
売られたんなら買い戻しなさい。自分の人生なんだから。
ってことをおっしゃって。

レビ記だったっけ。

lev25:49 あるいは、彼のおじとか、おじの息子が買い戻すことができる。あるいは、彼の一族の近親者のひとりが買い戻すことができる。あるいはもし、彼の暮らし向きが良くなれば、自分で自分自身を買い戻すことができる。

・・でもどうやって買い戻そう。
このごろそんなことばかり考えてる。

転勤してようやく十二カ月分の一カ月がおわった。
・・ながすぎる一カ月。

砂時計の砂のごとくに光りつつ天(そら)より落ちてくる小鳥たち 真鍋正男『雲に紛れず』

うん。人生がこんな砂時計ならばしあわせなのに。

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2009年5月 4日 (月)

お数珠

ゴールデンウィークそうそう夫の身うちに不幸がありお葬式に。
ところがお数珠がない。どうしてもない。
仕方ないので安いのを買って間に合わせる。

あやまちて切りしロザリオ転がりし玉のひとつひとつ皆薔薇 葛原妙子『原牛』

この一首、薔薇の花をロザリオにしたものだった、って信じてたし、今もそうだ。
ちなみにこんなの。

Img242

薔薇の花びらを固めて圧縮加工してつくられた本物の薔薇のロザリオです。 とてもいい香りが漂います。

赤の着色料や薔薇の香料など、人工的なものは一切使用せずに、本物の薔薇でできています。

本物の薔薇のロザリオは、入手困難な大変貴重なロザリオです!

ロザリオ(ローズ)=薔薇 という意味でも「本物のロザリオ」になります。
本物のロザリオをお求めの方に、ぜひお手にしていただきたいロザリオです!


 ここ

わたしが間に合わせで買ったのは素材、何だろう。珊瑚の薔薇いろが可憐で、年齢に合わないと思ったが。
こんなことなら薔薇でつくられた数珠ってのがあってもいいのに、って思う。
いやいや、罪の想いに爪繰りながら香り立つ花の香りってのはロザリオだからこそ似合うってもんか。
お数珠じゃ、やっぱり駄目か。
どちらにしても自分のふつつかさがなさけなく、ひとの持っているお数珠にばかり注意がいく。

田舎のお葬式で、春の小川がさらさら行くのを越えて、麦の穂がすんすん空を指しているかたわらを歩いていった。
田舎のつねで故人のお宅でのお葬式で、くわしくは書けないが、どこもかしこも手が行き届いていて、故人が家族としあわせに満ち足りてくらしていただろうたたずまいがすばらしかった。
なんでこんな田舎に?と思えるほど声のすばらしいお坊さんがお経を詠んでおられる開け放たれた座敷のむこうがわで、雲雀がずっと鳴き続けていた。


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